lastepisode ページ41
私たちは臆病で、
意地っ張りで、
すれ違いも沢山して。
思い返してみたら辛いことだって少なくはなかった。
だけどそれ以上に、
侑くんの全てが好きで、
「俺の好きなとこ教えて」
ってはにかむように笑う笑顔がたまらなく好きで、
この人と一生生きていこうって決めたから。
……
「新郎、宮侑。貴方は新婦 、宮Aを妻とし」
「健やかなる時も、」
「喜びの時も、」
「悲しみの時も、」
「富める時も、」
「貧しい時も、」
「妻を愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、」
「その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」
「はい、誓います。」
この日、私たちは新たな関係を築いた。
おじいちゃんになっても、
おばあちゃんになっても、
どちらか一人が欠けても、
その命の灯火が果てるまで。
私たちはこの出会いを忘れることがない。
忘れることは、出来ないのだから。
忘れたく、なくなくない。 fin.
87人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美音 - めっちゃ面白かったです!!! (12月19日 11時) (レス) @page50 id: 53ab2de676 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:米良 x他1人 | 作成日時:2022年12月2日 16時