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近「おい、トシ。総悟のやつ、いつの間に俺とお妙さんを差し置いて婚約なんざしてやがったんだ。」
土「近藤さん、それは事情が…」
近「にしてもよぉ、ミツバ殿かと思った。」
土「…ッ」
近「いや、全然纏う空気とか違うのになんていうんだろうな。」
俺だけじゃねえ、近藤さんも思うくらいだ。
総悟の野郎も少なからず重ね合わせてはいるんだろう。
近「すまねえ。こんな話して。ちゃんとした子ならいいんだ。」
土「とんでもねえ奴だ。何にせよ鬼だ。」
近「鬼…?」
土「陽鬼族だ。2年前か?俺達も戦ってる。絶滅と言われていたが生き残りが潜んでたらしい。」
近「なに?!とてもあのときの鬼には見えない。普通の、いや寧ろ華奢な娘と思ったが。」
土「ずっと陽を浴びず寝ずに生きていたらしい。」
近「俺にはわからない領域で何も言えんなあ。」
土「総悟は本気で婚約者するつもりはねえよ。鬼を監視するつもりなのかなんなのか、俺にもよく分からねえが、珍しく自分で動いていやがる。」
近「わかった。後で総悟にも話を聞こう。」
土「そうしてくれ。」
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作者名:wako | 作成日時:2019年3月12日 4時