一生推し…？！【江口拓也】

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江口さんが帰ってくる前に
服を着替える

そこで江口さんの服を借りていたことを思い出す


『やっぱ、大っきいな…』


ちゃんと洗濯して返そう

なんか、1日で色々起きすぎでは？
まず、家にお邪魔している事自体…


『やばい…』


お風呂も借りて、洋服も借りて、
ご飯もご馳走になって、オマケにベッドまで……


『やばい……』


一気にIQが下がったかのように
同じ言葉しか出てこない

そんなことを考えているうちに
ガチャリとドアが開く音がした


「ごめん、ちょい遅くなった」

『あ、いえ！ありがとうございます…洋服も…』


『ちゃんと洗って返します…！』

「いいよいいよ、そのままで」

『でも…』

「いいから、はい、サンドイッチ」

『すみません、ありがとうございます…』



．




江口さんが買ってきてくれた
サンドイッチを食べ終えて、

家を出る準備をする



『あの…本当にありがとうございました』

「ん、人が泊まるの久しぶりだったから、楽しかった」


そう言いながらいつも通りの優しい顔で笑う江口さん


嫌われてない…かな…


『お酒飲んだ後からハッキリとした記憶が無くて…』


『変な事言ってませんでしたか…？』


恐る恐る聞いてみる
頼む…何も無かったと言ってください…！！



「…あー、うん、特には」

『そうですか…本当、すみませんでした…』


「あ、でも、」



「ちょっと子どもっぽくて可愛かった(笑)」


『…へ』


「いや、ソファで寝るって聞かなくてさ、仕方なくベッドまで運んだんだけど」


運んだ…とは…？！


『えっと…運んだとは…？』

「んー、お姫様抱っこ的な？」


ぶわっと体温が上がる
自分でもわかる、顔真っ赤だ


『ほんっと…すみません…』


穴があったら入りたい……


「だから、いいって！(笑)」


「ほら、マネージャーさんのとこ行くんでしょ？」

『あ、はい…』


玄関まで一緒に来てくれる江口さん

本当に何から何まで…優しすぎるよ…


私以外にもこうやって優しくするのかな
なんて、こんな事考えるの私らしくない

江口さんはみんなの江口さんでしょ、


でも…

「子どもっぽくて可愛かった(笑)」

可愛かった と言われたからか、なんだか胸がじわっと熱くなった気がした


「いってらっしゃい、気をつけて」

『い、いってきます』


いってきます なんて口にしたのいつぶりだろう


なんだか、新婚さん みたいで



くすぐったかった



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