一生推し…？！【江口拓也】

1_ ページ2

．



『おはようございます〜！』



今日は待ちに待った新番組のアフレコ日
めちゃくちゃオーディション頑張ったんだから…
失敗の無いように、集中して頑張ろう



「あ！まっちゃんおはよう！」

『あ…たろりパイセンおはようございまっす…』



【まっちゃん】とは私のあだ名的なもので、同業者の方からは基本的にこのあだ名で呼ばれることが多い

そして、たろりパイセンというのは西山宏太朗くん
年齢も近く、芸歴もあまり変わらないけど…
私には “ パイセン ” と呼ばなければ気が済まない理由があってだな…

「も〜、いつまでパイセン呼びなの〜」と言いながら笑ってくれているたろりパイセン、『やっぱ、パイセンはパイセンっすわ…』と朝からお決まりの会話をしていると



「おはようございまーす」



入口の方から聞こえてくる大好きな声
急いで振り返ると、目の前にド派手なTシャツが



『ぐえっ…！』

「うお、ごめん、鼻潰れた？」

『潰れてないです…江口さんおはようございます！』

「おはよー」



いひひ と笑いながら意地悪を言ってくる

朝から江口さんのド派手Tシャツに触れてしまった…
しかも、顔面で…



『江口さん！今日もカッコイイですね！推せます！』

「お前それいつまで続けるの？」



｢よく飽きないね〜｣と言いながら必要な物を鞄から取り出し準備する江口さん

飽きる？なぜ？推しがこんなにも輝いているというのに？



『飽きませんよ、だって江口さんは一生推しですから！』




．

2_→←プロフィール_

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す