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｢私…今日死ぬのかな…｣
｢俺も死ぬかも｣
眼前にはA、そしてAに群がる猫の大群。
俺達は猫カフェに来ていた。
さっきまでカフェにいたのに？という愚問はなし。
次の目的地を探して街をぶらついていると、隣にいたAを一瞬だけ見失った。
咄嗟に辺りを見渡すと過ぎたビルの案内板を凝視していた。
｢どうした？｣
｢豹馬、猫だよ猫！｣
興奮気味のAの視線の先には猫カフェと書かれた文字。
俺も猫は好きだけどさっきまでカフェにいたんだし、と考える。
Aに視線を戻せば、上目遣いの超可愛い顔だったからノーなんて言えるわけがない。
｢…天国？｣
入店して一言目はそれだった。
テーブルに座ったものの、Aはすぐに猫のおやつを買いに席を立った。
｢豹馬の分も買ってきたよ｣
｢お、さんきゅ…って、どんだけ買ってんだよ｣
両手いっぱいのおやつ。
｢皆にあげないと不公平じゃん？｣
優しいというか馬鹿というか。
｢俺達以外にも客はいるんだから、他で貰えるだろ｣
ハッと気づいたように動きを停止するA。
やっぱ面白いなこいつ。
｢とりあえずほら、足元見てみ｣
手にあるご飯に気づいた猫達で、Aの足元には猫だかりができている。
｢か、かわいい…死ぬかと思った…｣
｢何言ってんだよ｣
その場に座り込めばご飯を欲した猫達がAの身体中に群がり、冒頭に戻る。
好きな人と好きな動物が戯れる光景に胸をいっぱいにしながら、ふと思いついてスマホを手に取る。
パシャッ、という機械音に気づいてAがこっちを向く。
｢1枚2万円ですけど｣
｢どこのアイドルだよ｣
｢ちゃんと言ってから撮ってよね｣
ご飯も底をつき、猫達は次の餌場へと消えていく。
彼女はテーブルに戻ってくると前髪や洋服を整え出した。
｢勝手に撮るから気にしなくていいのに｣
｢…少しでも可愛く写りたいの｣
白い肌が薄く色づいて見えるのは、メイクだけのせいじゃないはず。
整え終えて、そっぽを向いてストローを口に含むAの横顔に言う。
｢何してても可愛いよ、Aは｣
｢な…！｣
｢また照れた。俺の勝ち｣
｢そんな勝負してない！｣
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にいな(プロフ) - はなさん» めちゃくちゃ嬉しいお言葉ありがとうございます…😭😭更新頻度にムラはありますがちゃんと完結させるつもりなのでもうしばしお付き合い願います🤝🏻🫶🏻🧑🏻🦲💫 (4月21日 3時) (
レス) id: f69c63ae39 (このIDを非表示/違反報告)
はな - やばいこの作品好きすぎます！明日も予定があるのに一気読みして泣いたり笑ったり感情の変化で大変でした笑続きかでるのいつまでも待ってます！これからも頑張ってください、こんなにも素晴らしい作品に出会えて幸せです！ (4月9日 0時) (レス) @page20 id: 673a51e041 (このIDを非表示/違反報告)
にいな(プロフ) - ゆいさん» 返信大変遅くなりました🙇🏻私も書きながら改めて千切豹馬っていい男だなと再確認しております😌もうしばらくお付き合い頂けると嬉しいです〜❕ (3月8日 1時) (レス) id: f69c63ae39 (このIDを非表示/違反報告)
にいな(プロフ) - 花怜?ゃ?さん» 返信大変遅くなりました🙇🏻もうしばらく続く予定ですので最後までお付き合い頂けると嬉しいです🥰🙌🏻 (3月8日 1時) (レス) id: f69c63ae39 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - コメント失礼します。超、キュンキュンしました❣️❣️続きメチャクチャ楽しみにしてます！！！！！ (1月1日 0時) (レス) id: 0c58a6db25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にいな | 作成日時：2023年6月13日 1時
