絶賛、アプローチされ中。3【千切豹馬】

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｢それで？明日がなんなの？｣


｢結局そこに戻んのかよ｣


｢気になるもん｣


私がしつこすぎたのか、豹馬は大きなため息をついた。


違った、観念して話す決心をしたようだ。


｢………いや、やっぱやめた｣


｢は？｣


さすがにそれはないだろ。


｢またそれ…｣


｢今は言えない…けど明日、必ず言うから。約束する｣


豹馬のやけに真剣な表情に絆された私は、わかったと答える他なかった。


その"わかった"は全く意味をなさず、暇さえあれば何言おうとしたの？と聞く私はブランケットで簀巻きにされた。


だって気になるんだもん。


そんなに大事な話だったんだろうか。


……もしかして、別れ話？


いやいや、ありえない。


だって現に手繋いでるし。


朝だって行ってきますのハグしてきたし。


だけど一度考えてしまうと、もうそれしか考えられなくなって。


｢それだけは絶対違ぇから｣


｢いっ…！｣


マイナス思考に陥った私をキャッチしたらしい豹馬にデコピンされた。


｢これが俗に言うデンジャラスバイオレット？｣


｢ドメスティックバイオレンスだわ、せめて原型留めろよ｣


｢あ、今認めたね｣


｢嵌めやがったな｣

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