信じて。 ページ27
けれど、時間は私達を待ってはくれない。
カルラ｢うっ、ゴホッ！！｣
カルラが咳込む度、尋常じゃない量の血が流れ出す。
もう、限界なんだ。
シン｢兄さん！！？｣
A｢カルラ・・・っ、シン、カルラを運んでくれる？｣
シン｢え・・・、うん、分かったっ。｣
カールの、屋敷へと向かう。
屋敷の前に立っていた使い魔は一度入れるのを戸惑っていたが、最後には入れてくれた。
A｢カール・・・。｣
カール｢分かっているよ。
カルラをこちらに。｣
けれどカルラを担ぐシンは1歩も動こうとしない。
自分達を幽閉したヴァンパイアに、助けられたくはないのだろう。
A｢シン、どうか、信じて・・・。｣
シン｢・・・っ。｣
シンは、ゆっくりとカールに近付いていく。
信じて、くれた。
カルラは、意識を失っているようだった。
すると、
シン｢兄さんは、エンデツァイト、だったの・・・？｣
A｢うん。
単純に、貴方に心配をかけたくなかった。だから、黙ってたんだと思う。
でもそれを咎めたりはしないであげてね。｣
シン｢・・・。｣
ドクンッ
一気に、身体の力が抜ける。
痛みはない。
ただ、身体が動かない。
指1本動かせない。
身体が床めがけて倒れ込む。
だけど床への衝撃はなく、カールの手によって受け止められる。
カール｢・・・もう、時間、なのかい？｣
A｢まだっ、まだ、よ。
お願、い、カール、あと、少し、だけっ、少しだけ、で、いいからっ、動けるよ、うにっ・・・。｣
カール｢・・・っ。｣
カールの手から、自分に力が注ぎ込まれているのが分かる。
だんだん、手足の感覚が戻っていく。
A｢ごめん、カール。
ありがとう・・・。
カルラは？｣
カール｢もう少しだよ。
すぐに意識は取り戻すだろう。｣
A｢そっか。
本当に、ありがとう。｣
カール｢・・・あぁ。｣
シン｢・・・姉さん？｣
心配しているシンの頭を撫でる。
この子も理解しているんだろう。
姉の時間が、短いことを…………。
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厘堊(プロフ) - わざわざありがとうございます(っω<。)私もググッたんですけど載っていなくて・・・。なのでリヒターの髪の毛の色からDark greenにしてみました(´▽｀) (2016年12月31日 15時) (
レス) id: e532563397 (このIDを非表示/違反報告)
さん - リヒターのイメージラーググったけどイメージカラー載ってなかった… (2016年12月31日 14時) (レス) id: dc66f8082f (このIDを非表示/違反報告)
さん - Σ(ﾟ◇ﾟ；)か！ (2016年11月25日 22時) (レス) id: dc66f8082f (このIDを非表示/違反報告)
厘堊(プロフ) - そうなんですよ！刀剣乱舞やってると社会嫌いな人も好きになれると思います！けれど地理の平野（へいや）を平野（ひらの）と読んでしまうのが難点w (2016年11月24日 18時) (レス) id: e532563397 (このIDを非表示/違反報告)
さん - 刀剣乱舞で全部うめれたんやスゲー!! (2016年11月24日 7時) (レス) id: dc66f8082f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沫‐Tubaki‐ | 作成日時：2016年10月16日 11時
