つばさと感情の石達第三章 (ページ44)

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新しい翼＜はね＞ページ44

つばさside

オリカタウンというところのポケセンの宿をとり、またポケモン達を預けてカフェテラスでエネココア(アイス)を飲んで話していると、
すっと一筋の黒い煙が見えた。
つ''アラン、またヤミノカタマリが出るみたい。
構えて''
手に薙刀を持ち、手でカウントダウンを始める。
『3、 2、 1』
近くで悲鳴が上がり、私は襲われていた女の子を突き飛ばす。
アランがその女の子を近くにいた母親に引渡す。
すると、ヤミノカタマリは上に舞い上がる。
私は、新しい羽…………
白く、身体には不釣り合いな大きい''翼''を出した。
アラン「！？！？！？」
アランが驚きの視線を向けているのに気がついて置きつつ、私は舞い上がった。

幅く度に白い羽がハラハラと舞う。
ヤミノカタマリは逃げるかのように中に浮く。
つ(逃がすかこのボケ)
グサリと突き刺さる。
それと共に声とは言えない奇声を張り上げて消えた。
私は着地した後、翼を畳み、白い頭巾(後ろがマント見たいに長くてフードがついてるやつ)
を羽織り、翼を隠した。
アラン「つばさ、羽が……」
つ''新しく生えてたの。今まで隠してたからあれだけど。''
サラサラとメモにそう書いてみせた。
頭巾のボタンを閉めつつ、周りを見渡す。
助けた子供の母親が子供に怪我がないかどうか聞いている。
そして、こちらに歩み寄ると、
母親「助けてくださいましてありがとうございます」
と言って一礼した。
子供「お姉さん、これ」
そう言って、わたされたのは白い羽だった。
つ''ありがとう。……ちょっとまってて''
そうメモに書いて渡す。
私はその白い羽を手で包み込み、魔法をかけた。
手を開けると、白い羽はそのままに、ペンダントになっている羽があった。
つ''あげる。……大切にしてね''
そう言って、私はその子につけてあげた。
子供「わぁ……ありがとう！」
その子ははしゃぎながらお礼を言った。
私はニコリと笑った。