つばさと感情の石達第三章 (ページ28)

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あいつらページ28

今日はアブソルをボールから出していた。
つ「……なんか嫌な予感がする………」
そう言うと、先頭を行っていたアランが急に立ち止まり、私を手で制した。
アブ「……予感的中……か」
アブソルはそう呟き、私の前に出る。
アランも、相棒であるリザードンを出して言った。
アラン「……そこに隠れているのは誰だ」
そうして、姿を見せたのは1人のトレーナーだった。
？「……久しぶりだな。つばさ」
つ「…その声……来たんだ。………シュウヤ…ううん、''お父さん''」
アラン「！？！？」
私がお父さんと言った人、シュウヤは肩を回して言った。
シュウ「もうバレたか」
アラン「つばさ……お前の親父ってもう死んでるんじゃ……」
シュウ「こいつは違う世界から来たやつだ。
……そして、俺はその世界でのこいつの親父さ」
ニヤッと笑ったその顔は私が恐れてきた顔だった。
つ「……(ビクンｯ)」
まずい、震えが止まらなくなってきた。
シュウ「この前はよくもやってくれたなぁ？
つばさ？……悪い子には何をするか分かってるな？」
そういった後、私から目線を外し、アランを見る。
つ「……！アラン危ないっ！！！」
アラン「おわっ！？！？」
私はシュウヤの殺気を感じて咄嗟にアランを突き飛ばし、薙刀で防いだ。
''カツン''
と、鉄と鉄が当たる音がする。
シュウ「……怯えていても感性の鋭さは健在か……これならいじめがいもあるなぁっ……！」
つ「今だよ、アブソル！」
そう言って、薙刀で彼を飛ばす。
そして、アブソルのれいとうビームを喰らい、
カチコチに凍った。
つ「アラン！今のうちに逃げないと！この氷もいつまで持つかわからない！」
私はアランと共にその場を走り去った。
その数分後、氷が割れ、あいつがニヤニヤしながら笑う。
シュウ「へぇー……あんなことするようになったんだ。もっともっとたっぷりいじめてやらなくちゃね………！！」
そう言って、舌なめずりしたその顔は、
狂気に満ちた目だった。