つばさと感情の石達第三章 (ページ19)

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助けるページ19

つ「……ありがとうれいちゃん」
私はそれだけを呟くとだっと外へと駆け出した。
サトシ「俺らも追うぞ！！」
みんなはこくりと頷いて、私のあとを追いかけた。
つ(……どこ？どこにいるの？)
今、花かんむりから一切の情報が入ってこない。となれば、壊されたかなにかされたのだろう。
つ(……お願いアブソル、答えてっ……！！)
私は森の中に入った。
すると、所々フラッシュしながら場所が見えた。
つ「こっち…！？アブソルー！！！返事して！！」
すると、こちらにやってきたあのいじめられていたヤヤコマだった。
ヤヤコ「こっち！！」
そう言って、私を案内する。
私はそれについて行った。
そして、突如開けたところに出た。
そこにいたのは倒れているにも関わらず、フルボッコにされているアブソルと、ファイアロー達だった。

つ「リオル！高速移動からのバレットパンチ！
ヒトカゲ！上に向かって火炎放射！」
リオルはお得意の高速移動で目を回させてから
バレットパンチをぶち込む。
ヒトカゲはサトシたちに位置を知らせるための火柱を上げてもらっている。
エン「お前…人間！？」
つ「ちょっと違うかな？私は魔法が使える人外少女よ」
そして、アブソルに駆け寄る。
つ(……予想通り致命傷をおってる………よくもアブソルを……)
と、言いたいのは飲み込んで、首から下げておいた笛を吹いた。
＜ビイイィィィィィィィィィィィィイイイ＞
笛の音は森全体に響き渡った。
つ「サトシさん達が来るまでは持ちこたえないと…！
リオル！エンブオーまた高速移動からのバレットパンチ！
ヒトカゲ！ファイアローに今度は火の粉！！」
つ(ほのおタイプとほのおタイプだからあんまりダメージは与えられない…！それでも持たせなきゃ！！)
そしてしばらく戦闘が続いたが、あまりダメージは与えられず、こちらがやられる一方だった。
つ(このままじゃ……)
つ「リオル、ヒトカゲ！私の近くにおいで！」
私の近くによってきたリオルとヒトカゲ。
すると、リオルがエンブオーに掴まれた。
つ「そんな…！？リオル！抜け出せる！？」
リオ「む…無理……力が………」
その時、私の中に何かが湧いた。
つ「嫌だ……そんなのおかしいっ！！！
どうしてそんなことするの？
そんなことしたって何も変わらないよ！？」
私はヒトカゲを見た。
ヒトカゲも私を見ている。
つ「……ヒトカゲ。まだやれるよね？」
私は希望の目を向けた。
ヒトカ「もちろん！
……うりゃァァァァァァァァあああ！！」