つばさと感情の石達第三章 (ページ14)

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パーティページ14

つ「行こっか、アブソル」
アブ「おう。てか……つばさその格好……」
つ「あ、これ？……自分で縫ったの」
恥ずかしそうに笑う。
アブ「へぇ……」
私は上は群青色で、そこからだんだんと白くなっていくグラデーションの服を着ていた。
上の群青色の所は星でも浮かんでいるかのように所々キラキラと輝く。
スカートは膝あたりまでだが、1部足首までスカートが延びていて、ふんわりと縫われた水色のレースがヒラヒラとなびいた。
言うところの星空ドレスである。
胸元には水色の花の形をしたブローチが着いている。
つ「……さ、皆をあまり待たせちゃいけないから、早く行こ」
アブ「お、おう……」
私はみんなが待っているロビーへと向かった。
サトシたちが先に待っていた。
サトシたちも流石に着替えており、
よそ行きの格好になっていた。
サトシ「お、つばさ！……すげー、これ自分で作ったのか？」
と聞かれ、こくりと頷いた。
つ「どう……でしょうか？」
そう聞いて、私はくるりと一回転した。
上半身は星のような輝きを持つダイヤカットビーズがキラキラと輝き、
下半身は1部長くなっているスカートが揺れてヒラヒラした。
足元は夜空色のバレエシューズが彩った。
今回は手の甲の包帯も外した。
シト「凄いですね……これ、お昼に塗ったんですよね？」
つ「はい。これくらいだったらものの1時間で仕上がりますよ」
と言った。
すると、その時。
セレナ「お待たせ。……どう？」
姿を表したのは私がデザインした服を着たセレナとユリーカだった。
セレナはベル型の袖に色は赤から薄いオレンジのグラデーション。スカートの長さは膝あたりまで。
胸飾りはパッと映える緑色のツタと、その先に咲くピンクの花。
ユリーカはまだ小さいので、ふんわりとしたワンピースの原型にチュールを乗せてみた。
胸飾りは蝶。
色は薄いオレンジだ。
セレナ「これもつばさちゃんが縫ったのよ！」
嬉しそうにクルクルと周りながら言った。
足元はシンプルに白いサンダルらしい。
ユリーカは合わせてオレンジのサンダルだった。

会場の方に行くと、他にも綺麗なドレスを着た人達が沢山いた。
私たちが通り過ぎると、その女性達がヒソヒソと興奮した目で私達(特に私)を見て話す。
つ(やっぱりなれないなぁ……こういう所は)
すると、その時。
コルニ「あ！おーい！」
と、コルニが嬉しそうな声を上げて手を振った。