つばさと感情の石達第三章 (ページ11)

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悪口ページ11

私は夜中に起き出した。
外へ出ようとすると、ボールから出していたリオルがおきていた。
リオ「僕も外に行きたい」
と言うので、私は彼を抱いて外に出た。
顔がわからないように白い頭巾(後ろがマントみたいに長い)やつを着た。
リオルに
リオ「なんで顔隠すの？」
と言われたが、それについては何も言わないことにした。

外に出ると、夜にも関わらず、人が沢山いた。
すると、ある言葉が耳に入り、近くの塀に隠れて盗み聞きした。
女1「そう言えばさ、今日のお昼頃、怪異があって、それを追い払った女の子2人いたじゃない？
あの子達、少し不気味よね～」
女2「そうそう、守ってくれたの嬉しいけど、
仮にあの子達狙ってここに来たならあまり長居はして欲しくないわね」
そう言いながら、私が隠れた塀を通り過ぎて行った。
つ「…………ね、私が顔を隠していたわけがわかったでしょ？」
そう言って、リオルを見た。
リオ「………………」
つ「……森に行こっか」
そうして歩き出した。
しばらく歩いていると、向こうからめんどくさそうな男集団がやってきた。
男1「おいおいねーちゃん」
男2「こんな暗い中何やってんだい？」
私はフードを深く押し込んでから言った。
つ「……散歩」
私は静かに答えた。
男3「あぶねぇじゃん！君みたいな可愛い子がこんな夜に出歩いちゃあ！」
周りを見ると、人はもういなかった。
つ「…………………」
私はだっと走り出した。
全力疾走。まさにそれが似合うほどに。
リオ「つばさ…………」
つ「ごめんね、リオル。もう帰ろうか」
そう言って、震える肩を抑えつつ走り続けた。