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京都校サイドミーティング
「宿儺の器、虎杖悠仁だけは殺せ」
開口一番物騒なことを言うのは
京都校の学長だった
「アレは人ではない故に不問
事故として処理する。」
「遠慮も躊躇も要らんぞ」
「(嫌だなぁ…)」
「殺すと何も彼、死なないからここにいるんですよね?」
「先の虎杖の死は"自死"だと聞いておる
敵対術師にとどめを刺すとき
気をつけねばならんことは?」
「加茂」
「はい、死後呪いに転ずることを防ぐために呪力で殺します」
「そうだ他者の呪力でしっかり止めを刺せば何も問題ない
現在肉体の主導権は虎杖悠仁にある
宿儺が出てこなければただの一回生だ
縊るのは容易い」
学長の声を東堂が足踏みで消す
「下らん勝手にやってろ」
「戻れ、東堂」
加茂が引き止める
「学長の話の途中だ」
「11時からの散歩番組に高田ちゃんがゲスト出演する
これ以上説明いるか?」
「録画すればいい、戻れ」
「リアタイと録画、両方観んだよ
ナメてんのか?」
予定を狂わされた東堂の怒りは頂点に達していた。
「(そこかよ)」
「いいかオマエら、爺さんもよく聞け
女の趣味の悪いオマエらには疾うの昔に失望している。
謀略、策略…勝手にやれよ。
但し、次俺に指図してみろ」
東堂の殺気が部屋中を巡る
「殺すぞ」
誰も何も言えないまま東堂は部屋を去った。
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作者名:久遠 | 作成日時:2020年12月27日 1時