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東京校サイドミーティング
「あのぉ、これは…」
「見方によってはとてもハードなイジメなのでは…」
情けない声を上げながらイジメを主張する
虎杖の手には遺影額があった。
まるで自分が死んでいるかのように
その額縁を顔の辺りに持って言っている。
「うるせぇしばらくそうしてろ」
それを渡した張本人の釘崎は泣いたあとなのか
目が少し赤い
「まぁ事情は説明されたろ。許してやれって」
「喋った!!」
「しゃけしゃけ」
「なんて?」
二年生とは初めましてな虎杖は
二年生のキャラの濃さに驚かされる
そんな虎杖に伏黒が先輩たちの説明をする
「他人の術式をペラペラと…」
「いいんだよ、棘のはそういう次元じゃねーから
んなことより」
「悠仁」
「屠坐魔返せよ」
真希が物申したかったのは
以前五条が虎杖のために真希から借りた
呪具の事だった。
まだ返ってきていないらしい
先の戦いでそれをなくした虎杖は
咄嗟に五条が持っていると嘘をついた。
今頃どこかで五条がくしゃみをしているだろう
「で、どうするよ団体戦形式は予想通りとして
メンバーが増えちまった。作戦変更か?
時間ねぇぞ」
「おかか」
脱線した話を真希戻す。
「そりゃ悠仁次第だろ。何ができるんだ?」
何故か柱を登るパンダが虎杖に問う
「殴る、蹴る」
「そういうの間に合ってるんだよなぁ…」
冷や汗を垂らすパンダに体を解しながら伏黒が告げる
「コイツが死んでる間何してたかは知りませんが
東京校・京都校全員"呪力なし"で闘り合ったら」
「虎杖が勝ちます。」
淡々と答える伏黒に驚く二年生
「(東堂と闘ってる恵が言うんだ信憑性はある)」
「面白ぇ」
各々で語り合う中
ただ一人
鎌代だけが
ただただ、静寂を保っていた
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作者名:久遠 | 作成日時:2020年12月27日 1時