8.チームになれば ページ8
舞台は湖景村。
フィールド全体に流れる冷たい風が、潮の臭いを運んでくる。
朝っぱらだというのにこのステージに来れば時間問わず辺りは暗くなり、一層ゲームを不気味に思わせた。
つくづく理解し難い場所である。
僕は早速近くの物陰に棺桶を設置し、解読に取り掛かった。
開始から十数秒。
解読が1割ほど進んだところで、キャンベルさんからハンターが近くにいると信号が発せられた。
ハンターからすればAやサベダーさんでなかっただけマシかもしれないが、チェイス能力に長けた手強い相手であることにはかわらない。
ほんの少しだけ同情をしながらも、目の前の役割を果すべく集中する。
あれから数分。
解読が3台終わっても、キャンベルさんがダメージを受けた様子はない。
あの解読が苦手なサベダーさんでさえ1台終わらせてしまっているのだからかなりの時間チェイスをしているはずだ。
「あっ！ダーリンみっけ♡」
2台目の暗号機に手をつけ始めたその時。
背後から聞き馴染みのある甲高い声がかかり思わず身震いをする。
「気色の悪い呼び方をするのはやめてください。」
「とか言っちゃってえ」
何が、とか言っちゃって、だ。
本当は満更でもないくせに、みたいな言い方をするな。
何が楽しいのかニヤニヤしながら隣で同じ暗号機を触り始めたAに睨みをきかせる。
「あの、効率悪くなるんで違う場所に行ってもらっていいですか。てか行ってください。」
「あと2台であがるんだからいいの！」
「サベダーさんのところへ行けばいいでしょ…」
「ナワーブが解読してる場所遠いんだもん。その移動時間解読に当てた方が早く終わるでしょ？」
まあ、ご最もではある。
だがこちらの身にもなって欲しい。
「うへへ、イソップが近くに居る♡」
間近でこんなことを言われて解読に集中できるわけがない。
だが仕方がない。
はあ、と深いため息をついてなるべく隣にいる女を気にしないように頭と指を動かした。
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かみきれ(プロフ) - とても好きです！！お気に入り登録失礼します！ (7月6日 13時) (
レス) @page24 id: 1778223a4a (このIDを非表示/違反報告)
さっくらんぼー(プロフ) - いくらちゃん。さん» (*´꒳`*) (2022年11月5日 20時) (レス) @page23 id: 2f000690c5 (このIDを非表示/違反報告)
いくらちゃん。(プロフ) - 毎度ながら待たせてばかりで申し訳ないです(土下座)コメント嬉しいです！ありがとうございます！！！ (2022年9月23日 10時) (レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)
さっくらんぼー - 【湖の宝石】さん» マジですかい…！！気長に待ちますわ♡♡（返信ありがとうです！） (2022年8月30日 8時) (レス) @page23 id: 2f000690c5 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - さっくらんぼーさん» 大丈夫ですよ。だっていくらさんは数年ぶりに更新してくれることだってあるんですから！ (2022年7月29日 13時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いくらちゃん。 | 作成日時：2020年4月13日 0時
