44.免疫 ページ44
げほごほ、と咳き込みながら急いで酸素を吸い込んだ。
し、死ぬかと思った…
数秒で痛みは治り、ふう、吐息をつく。
「あ、ありがと…、いそっぷ…」
「泳ぐ練習なんて言うからまさかとは思っていましたが、本当に泳げないんですね。」
「や、今のは、…」
完全に蔑んだ目で真上から見下ろされ、一瞬はイラッとくるものの、今の状況にはた、と気づく。
お腹に回った腕。
密着した身体。
あれ、これはちょっと、…アレじゃない?
「泳げないくせに調子に乗って深い場所へ行くからこんなことに、」
「あの、イソップ……ぃよ…」
「はい?」
「だから…!もう、離してくれてもいいんじゃないかなーって!」
「…………あぁ。」
たった今思い出しました、と言うようななんでもない様子で腕が外される。
「ああ、えと…、やっぱり陸に上がろうか!ビーチバレーとか出来るし!」
私は2人の返事を待たず直ぐに陸に向かった。
真っ赤に染ってしまっているであろう顔を隠すために。
男に免疫無さすぎかって、私。
(何だか様子がおかしくないですか、Aさん。)
(…イソップ。)
(はい?)
(君もなかなか隅に置けないね。)
(…?)
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【湖の宝石】(プロフ) - 最近また見直しているんですけど、ニヤニヤが止まらなすぎて親に白い目で見られる事もありますが、何度読み返してもやっぱりこの作品が第五人格で一番大好きです!素敵な作品を作ってくださり、そして今でも更新してくださり本当にありがとうございます!! (2022年6月21日 23時) (レス) @page1 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
いくらちゃん。(プロフ) - 暁郗さん» イラストを褒めていただき嬉しいです!ナワーブくんはシリーズ1へお引越し、2にはイライくんのイラストが来るのでまた見てやってください! (2021年8月10日 13時) (レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)
暁郗 - 俺の推し(ナワーブ)がイケメンすぎて辛い、ありがとうございます……………。 (2021年5月4日 9時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
暁郗 - 待って待って待ってください、ナワーブ君のイラストイケメンすぎじゃないですか??え、推しが尊い(遺言) (2021年5月4日 9時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
いくらちゃん。(プロフ) - りなさん» 少しでも補給になっていれば嬉しいです!笑 (2020年8月31日 22時) (レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いくらちゃん。 | 作成日時:2020年4月10日 21時