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41.はしゃがない派 ページ41

「おつかれ〜。」

哀れみを込めてそう言うと、ナワーブが私を見てぎょっとした顔をする。

「なんだよお前その格好。殆ど下着じゃねえか。」

デリカシーの欠けらも無い感想だ。
まあ最初からお前に期待はしてないよ、ナワーブ。

「セクシーで可愛いよ、A。」

対してマイクはストレートに褒めてくれる。
普通に嬉しい。

「ありがとう。マイクも似合ってるよ。」

「えへへー!」

見るからに喜んでいるマイク。
海に来れたのが余っ程嬉しいのだろう。

「今日はいっぱい遊ぼうね。」

「うん!」


それから男たちにパラソルを立ててもらい、自由行動をすることにした。

「あ、私日焼け止め忘れたからちょっと買ってくるね。勝手に遊んでくれてていいけど迷子にならないように!」

「ガキ扱いすんじゃねえよ。あ、おい、あれやろーぜ!」

「わあ、楽しそう!ね、ノートンも行こっ」

「いいけど…」

ナワーブたちはサーフボードに興味を持ったようだ。
ここはレンタルも充実しているから色々と楽しめるだろう。

私は足早に海水浴グッズ売り場へと向かった。





買い物を終え、更衣室で日焼け止めを塗って、パラソルがある場所へ戻ると、イライとイソップがその影で座って話していた。

「2人は遊ばないの?」

「!」

「おかえり、A。」

後ろから声をかけると、ビクリと肩を揺らして振り返るイソップと、ひらりと手を挙げるイライ。

私もその隣に座ったら、「貴女こそ、行かないんですか。」とイソップが海の方へと視線を移す。

「わ、すご…」

そこに居たのはとても初めてとは思えない乗りこなしでサーフボードを楽しんでいるナワーブ、ノートン、マイクの姿。
周りの人達はそんな3人に歓声を上げたりしている。
すっかり注目の的だ。

それにしても、皆意外と筋肉ついてるのね…。

ちら、と横の二人を見てみる。
どちらかと言えばインドア派っぽい2人も鍛えているのかと疑うほど体が引き締まっていて意外だ。

「なんですか…。」

そんな私の視線に気づいたのだろう、イソップが嫌そうにじとりと睨んでくるので、思わず「いい体してんなあって」と本音を漏らすと、「…ヘンタイ」なんて返される。

乙女か。

42.楽しまないと→←40.レッツ海水浴!



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【湖の宝石】(プロフ) - 最近また見直しているんですけど、ニヤニヤが止まらなすぎて親に白い目で見られる事もありますが、何度読み返してもやっぱりこの作品が第五人格で一番大好きです!素敵な作品を作ってくださり、そして今でも更新してくださり本当にありがとうございます!! (2022年6月21日 23時) (レス) @page1 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
いくらちゃん。(プロフ) - 暁郗さん» イラストを褒めていただき嬉しいです!ナワーブくんはシリーズ1へお引越し、2にはイライくんのイラストが来るのでまた見てやってください! (2021年8月10日 13時) (レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)
暁郗 - 俺の推し(ナワーブ)がイケメンすぎて辛い、ありがとうございます……………。 (2021年5月4日 9時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
暁郗 - 待って待って待ってください、ナワーブ君のイラストイケメンすぎじゃないですか??え、推しが尊い(遺言) (2021年5月4日 9時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
いくらちゃん。(プロフ) - りなさん» 少しでも補給になっていれば嬉しいです!笑 (2020年8月31日 22時) (レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いくらちゃん。 | 作成日時:2020年4月10日 21時

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