【第五人格】今日から居候されます。2

23.荒れ模様 ページ23

※ここから自己解釈と捏造のオンパレード。
自己責任でご覧下さい。



翌朝。
家全体に叩きつける暴雨の音で目が覚めた。
カーテンを開けると空はまだ薄暗く、憤ったような大雨で周りの景色は全く見えない。
暫く見ない大荒れっぷりだ。

4時50分…
いつもならまだ寝ている時間だけど、もう寝着けそうにない。

リビングへ向かってからテレビをつけると、大雨暴風警報が発令されていることが確認できた。

「参ったな…」

こんな天気でバスは動いているだろうか。
動いているとして、バス停まで無事にたどり着けるだろうか。

「おはよう。物凄い雨だね。」

「ああイライ、おはよう。」

テレビに向かってうーんと唸っていれば、イライもやってきて私と同じようにテレビを覗き込む。
どうやら私と同じくこの大雨の音で目が覚めてしまったらしい。

「この大雨と暴風の中仕事へ行かなければならないのかい？」

「それなんだよねえ…。いくら私でもちょっと躊躇っちゃうな。」

〜♪

「お、メールだ。」

ピロリン、と軽快に鳴った代理のスマホを開けば、社内で一斉送信されたらしいメールが1件入っていた。

「えー、なになに…。昨夜から〇〇町に大雨暴風警報が発令されています。異例の暴雨であり安全確保が困難と考えられるため、自宅待機を行ってください。…か。」

「会社が休みになったのか。」

「んー、一応自宅待機ではあるんだけど、…この調子じゃ今日は休みかな…。」

この会社に務めて数年経つが、自宅待機なんてことは初めてだ。
恐らく安全が確保され次第出勤する、というのが原則なのであろうが、100％今日中にこの天気が良くなることはないだろう。

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