46.成長 ページ46
「────ろ…、…だ…」
「…そ………て…」
…？
話し声…？
あれ、なんかいい匂い…。
「んん…、」
「あ、Aさん起きたよ。」
「ほらイソップが文句ばっかでうるせえから起きたってよ。」
「いや貴方の声のボリュームの問題かと。」
「あは、イソップも言うようになったね。」
目を覚ますと縁側で寝ていたはずなのに何故かリビングのソファーに居て、オマケにいつの間にかタオルケットがお腹に掛けられていた。
そして1番に私が起きたことに気付いたノートンや軽く言い争っているナワーブ、イソップ、それをバカにして笑うマイクはダイニングで何かしている様子。
「おはようA。ぐっすりだったね。」
「イライおはよ…。じゃなくて、あの人たち何してるの？」
目が覚めた私を気遣って水の入ったコップを持ってきてくれたイライにこの訳の分からない事態について説明を求めると、イライは少し困ったように笑い話し始めた。
「夜になってもAは起きないし、ナワーブとマイクはお腹がすいたと騒ぐしで、仕方なく自分たちで夕食を作ることにしたんだ。」
それを聞いてはっと時計を見ればもう9時半を過ぎていた。
途端罪悪感に駆られる。
どんだけ爆睡してんだ私。
もう一度ダイニングの方を見てみると、テーブルの中央には鉄板があって、その上で昨日買った肉や野菜が焼かれていた。
「わ、ごめん…。起こしてくれればよかったのに。」
「そんなこと出来ないよ。…というか、イソップが『そっとしておいてあげましょう』って。風邪をひかないようにここまでAを運んだのも彼だよ。」
「う、うそ…」
「ほんと。」
信じられない…。
隣に座っただけで嫌な顔したり、離れたりする彼が、私に気を遣ってくれるだなんて。
それでもイライが優しい笑顔でそう言ったのを見ると、それが真実なのだと受け入れざるを得ない。
「あれ、焦げ臭くない？」
「うお！炭みたいになってる」
「はあ、だから薄すぎだって言ったんですよ。」
「はあ！？お前がもっと薄くっつったんだろが！」
今日も今日とて賑やかな夕食になりそう。
(私抜きで作ったにしては上出来じゃない。
…相変わらず個性的な切り方された野菜たちは健在だけど。)
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いくらちゃん。(プロフ) - 【涙奈】さん» ああっ、ナワーブを描いたと伝わってよかったです！ありがとうございます、現在シリーズ2の方をリメイクしております！ (2021年8月9日 13時) (
レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)
【涙奈】(プロフ) - な、ナワーブのイラストが…尊い！ (2021年8月9日 13時) (レス) id: abf8c2ae5b (このIDを非表示/違反報告)
。。みかん - 私が名前間違って覚えてただけでした、、、サーセン！ (2020年10月4日 21時) (レス) id: be1335f358 (このIDを非表示/違反報告)
。。みかん - アンドルーっていたっけ、、、あれ？私がにわかなだけか？、、、インキャ組すこですわ。うん。インキャ組とマイク君はもう、、、ね？作者様貴方とは気が合いそうだ結婚しよう（）あ、そういえば本名ではないと思うんですけど、幸運児はラックとよばれていたと思います。 (2020年10月3日 23時) (レス) id: be1335f358 (このIDを非表示/違反報告)
いくらちゃん。(プロフ) - さとみさん» ご閲覧ありがとうございます！長く楽しんでいただけてとても嬉しいですっ。これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2020年9月16日 16時) (レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いくらちゃん。 | 作成日時：2020年2月24日 23時
