40.世界一 ページ40
ドン！
テーブルに置かれた重みのある細長い怪しげな箱。
「なに、これ。」
「新婚旅行の土産。」
この男こう見えて3か月程前結婚をしたのだ。
よくこんな馬鹿相手にしてくれる人がいたなと感心したものだが、いつの間にやら新婚旅行なんぞへ行っていたらしい。
「誰が選んでくれたお土産？」
「俺。」
「…あー、そう。何だかすごく開けたくない。何故か嫌な予感しかしない。」
「まあそんなこと言うなって！…あ、やべ！俺今から会社行かなきゃなんだった。チャーハン美味かったわ。また今度食わせて。」
んじゃ、とあっという間に荷物をまとめて出ていってしまった兄さん。
本当に嵐のような人だ。
しんと静まる部屋に残された5人の男と私と謎の箱。
この異様な空気に耐えきれなくなったのかノートンが歯切れ悪く話し始める。
「あ、えーと、お兄さんいい人だったね？」
「いや、無理しなくていいよ…。ごめんねうるさくて。」
「そんなことないよ。妹想いの優しいお兄さんだった。」
いつもの事ながらイライのスマートな褒め言葉には脱帽だ。
「んな事より早くそれ開けようぜ。気になる。」
「ああ、うん…」
急かすナワーブの言葉に渋々頷いて、箱の開封口に手をかけた。
その中には…
「…酒？」
「酒だな。」
「なんだーお酒かー。ボクいーらない。」
中身を見て面白味がないと思ったのか急に興味を示さなくなるマイク。
だが私は知っていた。
「…これ、スピリタスよ…。
世界一アルコール度数の高いお酒。」
「…マジ？」
「まじ。」
「お前、そんなに酒好きだったのかよ。」
「好きじゃない！兄さんはね、面白がってこれを私に、」
文句を言っているとピロリンと携帯が短くなる。
見てみるとさっき出ていったばかりの翔斗兄さんからメールが。
可愛い妹へ
ちゃんと全部飲めよ♡
優しいお兄ちゃんより
「………ﾁｯ」
「…え、Aさん今舌打ちした？」
「気の所為よ。」
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いくらちゃん。(プロフ) - 【涙奈】さん» ああっ、ナワーブを描いたと伝わってよかったです！ありがとうございます、現在シリーズ2の方をリメイクしております！ (2021年8月9日 13時) (
レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)
【涙奈】(プロフ) - な、ナワーブのイラストが…尊い！ (2021年8月9日 13時) (レス) id: abf8c2ae5b (このIDを非表示/違反報告)
。。みかん - 私が名前間違って覚えてただけでした、、、サーセン！ (2020年10月4日 21時) (レス) id: be1335f358 (このIDを非表示/違反報告)
。。みかん - アンドルーっていたっけ、、、あれ？私がにわかなだけか？、、、インキャ組すこですわ。うん。インキャ組とマイク君はもう、、、ね？作者様貴方とは気が合いそうだ結婚しよう（）あ、そういえば本名ではないと思うんですけど、幸運児はラックとよばれていたと思います。 (2020年10月3日 23時) (レス) id: be1335f358 (このIDを非表示/違反報告)
いくらちゃん。(プロフ) - さとみさん» ご閲覧ありがとうございます！長く楽しんでいただけてとても嬉しいですっ。これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2020年9月16日 16時) (レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いくらちゃん。 | 作成日時：2020年2月24日 23時
