22.ナワーブという男 ページ22
「なんだあの気合いの入りようは。」
「何処と無く楽しそうだね。」
「詰め放題をゲームかなんかと勘違いしてないか？」
「うん、あながち間違えではないかもしれないね。」
まるで面白いものを見つけたとでもいうように活き活きと向かっていったナワーブの背中を見送り、私達は遠目ながらも観察をしていた。
とは言え彼はすぐおば様達の中へ入ってしまって姿は見えなくなり、もう無事に帰還することを願うしか出来ないのだが。
「あの人さ、あんな乱暴な物言いだけど優しい所あるよね。」
何となくふと思った事を呟いた。
だって轢かれそうになってた私を意識が朦朧としてる中助けてくれたし、ああして食材を安く手に入れてくれようとしてるし(真意は定かではないが)。
生意気な口をきくけれど、悪いやつではない。
「ふふ、そうだね。彼は自分を顧みず仲間を真っ先に助ける様な優しさをもってる。…まあ、自己犠牲的な行動が目立って周りから心配されるところもあるけれど、それだけ信頼されているし、皆の心の支えになっているんだろうね。」
「ふーん…。」
イライの何かを思い出すような言い様に軽く相槌をうつ。
仲間を助けるだとか自己犠牲だとかよく分からないけれど、それが彼らの住む荘園での過ごし方に関わることだというのは確かだ。
薄々思っていたことだが、きっとただの住居ではない。
それでも深く追求はしない。
必要であれば彼らの方から話してくれるだろうし、私には関係の無い事だから。
「あ、帰ってくる。」
と、ノートンの声に振り向けば、思ったより早くナワーブが帰ってきていた。
どこか疲れたような表情の彼の手にはこれでもかという程ぎっしり根菜の詰め込まれた袋が。
「え、凄いじゃんそれ。初めてとは思えない。」
「いや…、実はよ、隣に居た女が�� そんなんじゃ入んないわよ、貸してみなさい！�瓩辰堂兇梁泙屬鵑匹辰董帖�気付いたらギチギチに野菜入れられてた。」
「なるほど…。」
なんとなくその光景が想像出来て、ゆっくりとおば様達の方を見れば何人か此方を見て黄色い悲鳴をあげていた。
ナワーブは無意識のうちに彼女等のハートを掴んでいたらしい。
イケメンはどの年齢層にも需要があるのね。
(よかったね、モテモテじゃん。)
(あ？)
(今度から詰め放題君達に頼む事にするね。)
(いや私は遠慮しておくよ…。)
(僕もいいかな。)
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いくらちゃん。(プロフ) - 【涙奈】さん» ああっ、ナワーブを描いたと伝わってよかったです！ありがとうございます、現在シリーズ2の方をリメイクしております！ (2021年8月9日 13時) (
レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)
【涙奈】(プロフ) - な、ナワーブのイラストが…尊い！ (2021年8月9日 13時) (レス) id: abf8c2ae5b (このIDを非表示/違反報告)
。。みかん - 私が名前間違って覚えてただけでした、、、サーセン！ (2020年10月4日 21時) (レス) id: be1335f358 (このIDを非表示/違反報告)
。。みかん - アンドルーっていたっけ、、、あれ？私がにわかなだけか？、、、インキャ組すこですわ。うん。インキャ組とマイク君はもう、、、ね？作者様貴方とは気が合いそうだ結婚しよう（）あ、そういえば本名ではないと思うんですけど、幸運児はラックとよばれていたと思います。 (2020年10月3日 23時) (レス) id: be1335f358 (このIDを非表示/違反報告)
いくらちゃん。(プロフ) - さとみさん» ご閲覧ありがとうございます！長く楽しんでいただけてとても嬉しいですっ。これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2020年9月16日 16時) (レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いくらちゃん。 | 作成日時：2020年2月24日 23時
