【ヒロアカ】手違いで男子として入学しました。 (ページ8)

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8.モテ期？ページ8

「芦戸三奈さんに、蛙吹梅雨さん、麗日お茶子さん、耳郎響香さん、葉隠透さん、それから八百万百さんだよね。

女子は少ないけど、みんな仲良しでいいね。」

本来ならば、この輪の中に私もいられたのかな。
なんとなく羨ましくて、知らぬ間に情けない笑みがこぼれる。

「笑顔が儚くて素敵…」

「…え？」

「麗日、心の声漏れてる。」

昨日もだったが、麗日さんは私を偉く過大評価している。
少し…いや、かなり照れくさい。

恥ずかしさで顔に熱がこもり始めていた時、芦戸さんが何かを思いついたように手をポンとたたく。

「や、でも確かに…こうして、こうしたらほら！イケメン！！」

「あ、ちょっと！」

私の方へ手を伸ばしてきて何をするのかと思えば、かけている眼鏡をとられ、前髪をかきあげられた。
女の子相手にその手を振り払うことも出来ず、狼狽えることしか出来ない。

「お肌綺麗〜」

「目もとっても綺麗な青色だわ。メガネや前髪で隠れてるのがもったいないわね。」

「この眼鏡度が入ってないよ？伊達眼鏡？なんで？」

「ああええっと…これがないと落ち着かなくて…」

どうしよう、あんまり見られると女だとバレそうで怖い。
緑谷くん助けてええ

「みなさん、ひとのものや顔を勝手に触るのは良くないですわ。…ごめんなさい水瀬さん。」

「八百万さん…。」

「確かにやりすぎちゃった…、ごめん水瀬。」

「話すのが楽しくってつい…。ごめんね。」

思わぬ救世主のおかげで解放され、ほっとする。
でも、彼女たちも悪気があった訳では無いし、みんな優しい人たちだということは知っているつもり。

「ううん、僕もすごく楽しいよ。話しかけてくれてありがとう。」

(笑顔眩しっ)
(やっぱイケメンや…。)