生まれ変われたら happyend ページ6
兄ちゃんと父さんが、「バー」って所に出掛けたのを見計らって、
拳銃を持って物置(僕の部屋)へ行った。
「僕は要らない人間。産まれてこなきゃ良かった人間。それなら、もう死んでも、だーれも文句ないよね?」
物置で呟く。
??「いーや、文句あるぜ」
??「死んだら…駄目よ…」
「っ、誰!?」
後ろを振り返ると、1人の大人と、学生服?に身を包んだお姉さんがた。
「兄ちゃんと…」
お姉さん「わ、わた…し?」
お姉さんは肩で息をしている。
お姉さん「わたしは柊!柊Aよ!」
柊さん…?
「其れより…なんで僕が死のうとしたのを知ってるの?」
中也「其れは…」
柊「わたしの異能よ。【リトライ】って云って、未来で起こる事、わたしで止められるレベルの事が一回だけ判るの」
中也「文也、兄ちゃんと、柊で暮らそう?な?」
兄ちゃんは僕を抱きしめ乍ら云った。
ちらっと柊さんを見れば、コクリと頷いた。
柊「良いのよ、文也君。君は未だ甘えていい歳なの。自分の気持ちを云って御覧?」
甘えて良い?それなら…
「兄ちゃんと…柊さんと住みたい。」
中也「!嗚呼、暮らそう、俺らと。これからはずっと一緒だ!」
兄ちゃんは僕を抱く力を更に強めて、涙を流してそう云った。
柊「!中也さん、一寸文也君守ってて」
柊さんは何処かへ走っていった。
今、何故だかわからないが、眠たくなってきた。
中也「眠いか?」
「ん…」
ふわ、と体が浮いた感覚がした。
そうだった、兄ちゃんは重力を操るんだ。
兄ちゃんの鼓動が子守唄の様だった。
間違いだらけだけど、
「オヤスミナサイ」
中也「お休み、文也」
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作者名:萩野千紗 | 作成日時:2023年12月13日 20時