お騒がせしてます土方クン！

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Aside


時は、19時。
徐々に来店するお客が増えてくる頃。

チャリンチャリン
控えめにお客の来店を知らせる。


『いらっしゃいませ〜〜ゲッ』



来店した客は、見慣れた男三人衆。

『とっ…十四郎、何しに来たの』

土「何しに来たってそりゃ呑みに来たに決まってんだろうが」

笑顔が引きつるのが分かる。授業参観の気分だわ。


『近藤さんと沖田まで…男三人で呑み会って寂しくないの…お冷お持ちしました。』

キンキンに冷えたお冷を三人の席に運び、接客の決まり文句を言う。

沖「そりゃひでぇや、近藤さんの行きつけの店でAさんが働き始めたって聞いたんでわざわざ会いに来てやったのに」

『いや頼んでないから。うわ、近藤さんの行きつけだったんだここ、、知らなかった』

下調べ不足だったかな…なんて。

近「うわとは何だ！！ここはお妙さんの弟さんつまり俺の義弟(おとうと)が働くお店なんだよ！！特別なんだよ！！」

ドンとテーブルを叩き身を乗り出すもんだから、お冷やがちゃぷんと揺れる。

『近藤さんうるさい。え、新八くんここで働いてるんだ…』

親友の志村妙の弟、新八くんはあまり接点はないけど無害のいい子という認識はある。確か、妙が弟がダメな店主のもとで働いてて心配してるって言ってたな…あれ銀さんのことだったのか。うむ、納得。今日はシフト入ってないみたい。後で神楽に確認してみよう。

あれ、そういや今日何か足りない気がしてたんだけどザキがいないのか、なんて考えていたら十四郎に「注文」と言われ仕事を再開する。


『ご注文、お決まりでしたらどうぞ〜』

近藤さんはなぜか、新八くんの話から一人で盛り上がって妙について語っている。お冷で酔っ払ってる安上がりな近藤さんは放って置いて、注文を取る。


土「取り敢えず生ビール」

近「俺も！」

沖「俺も〜あと、山盛り唐揚げと山盛りポテトと枝豆」


沖田はまだ未成年だ。ここでソフトドリンクにしろと言っても駄々こねられるだけだ。適当にオレンジジュースとかを酒だとか言って出して置こう。


『かしこまりました。ご注文確認させていただきます！生ビール3つと山盛り唐揚げ、山盛りポテト、枝豆ですね』

近藤さんのキラキラした目線がだいぶ鬱陶しい…

近「おお！トシ！Aちゃん、ちゃんと店員っぽいぞ！」

土「まあ当然だろ、ファミレスでもバイトしてたしな」

沖「なんで土方さんが自慢げなんでぃ」

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