目が覚めたら産屋敷邸だった件。3

記念すべき100…！！！ ページ8

貴方side


『ん？』

｢俺の…俺の夢の邪魔をするな…！！｣


少し離れた場所で佇んでいたのは1人の少年。


(『原作にはいないキャラ…』)

おそらく私の夢に入る役割を持っていた子だな。少年の震える手にはキラリと光るナイフ…のような物を持っている。それが何よりの証拠だな。


｢お、俺の…夢を見させてもらえないだろ…！！｣


『…そうですね。確かに、夢は心地良いですよね。
でも、夢ばっかり見てちゃ、その逆の悪夢も、現実になっちゃうんですよ。』


『夢見るだけじゃ、救えないから。』



そう言うと同時に少年に手刀を落とす。
カタン、というナイフが落ちると共に少年も眠りに落ちた。
静かに涙を流していた少年を椅子に寝かせる。


原作では、この後煉獄さんは死ぬ。死んでしまう。この世にいない人となってしまう。
炭治郎達もかなりの重症を負ってこの任務を後にしてしまう。


それを阻止するために、私はここにいる。

『絶対に、そんなことさせない』

そう改めて意気込み、戦闘態勢へ入った。

___
_____

炭治郎｢ああああああ！！｣

『うぉっ』

炭治郎が叫びとともに起き上がり、混乱中の彼を落ち着かせ今の状況と今後のことを話す。

『…なので、炭治郎くんは外に出て鬼の首を切ってください。私は下の車両に出てくる鬼を斬ります。』

炭治郎｢ああ、わかった！！｣

『あ！あと！』

炭治郎｢？｣

『鬼の首を斬ったあと、車両の先頭へ走ってください…！』

炭治郎｢な、何故だ！？｣

『…おそらくですが、この車両自体がもう鬼と化しています。先程からこの車両全体から鬼の味がするんです…。』

炭治郎｢ッな！？｣

『なので、鬼の急所は多分その先頭にあるかと。…鬼の味がそこから濃くしてきます。』

炭治郎｢…わかった。信じる。
A、絶対に無茶をするなよ。｣

『…はい。』


お互いが頷いた途端に右と左に別れて走る。


(『とにかく魘夢くんは任した！まずは…』)

このうじゃうじゃ来る鬼の触手…のようなものをどうにかしなければ。


(『そういえば、原作で煉獄さんが炭治郎に
“細かい斬撃を入れた”って言ってたな…

よし、そうすれば、』)


『天の呼吸

仇ノ型



流星の光聖…！！！！』



キラキラ…と矛先から星屑のようなものがでる。

一瞬で移動出来るこの技に更に、


『天の呼吸



捌ノ型


夜明けの彗星！！！』


サァーっと斬撃が上から振る。


この2つの技を同時に使えば…






『…できた。』

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