目が覚めたら産屋敷邸だった件。

27 ページ29

貴方side





『……あ、我妻さんの、壱ノ型って、なんて言う技名なんですか…？』








善逸｢…？霹靂一閃…だけど…｣







『……霹靂、一閃…

わ、私の、天の呼吸の弐ノ型で、“青天霹靂”っていう似たような技名の型があるんです。』








実は青天霹靂はアニメで見た善逸の霹靂一閃を元に生み出した型。







善逸｢！｣





『そ、その青天霹靂は、雷を想像して作りました。』






善逸｢雷を…｣





『で、でも、その青天霹靂は、とっても速いんです。速さで決まる、というか…だ、だから、自分でできたときも初めは体にあってなくて、難しかったんです。』






『ビリビリビリビリｯｯって体が痺れるし、なんせ、

私が思ってた“色”が出なかったんです。』








そう。色以外はすべて霹靂一閃と同じと言っていいくらいに似ているのだが…








善逸｢…色？｣









『…か、雷って聞いたら、大体の人は黄色を想像するじゃないですか。

でも、私の場合は青。

別に、悪いって言うわけではないんですけど、金色の稲妻が走る技を出したかったな。って…』









『我妻さんは、きっと綺麗な、金色の稲妻が出せるんだろうなぁ…






……1つの型しかできなくても何も問題は無いと思うんです…！

雷̀の̀呼̀吸̀の̀全̀て̀の̀型̀ができるようにならないといけないわけじゃないとも思います。』








現にここに、呼吸を自分で作った人間がいます。






“雷の呼吸の型”






に囚われず、







“自分にしか使えない型”







も作れること、そういうこともできるんですよ。




と少し笑って言った。







善逸｢…！俺だけの…型…｣







『他の人には、




弱い、




臆病者、




お前には無理だ、





と言われたのかもしれませんが、





私はそうは思いません。






我妻さんに対して弱いとも思いません。







すぐ逃げるって言っても、






実際ここ、最終選別にも来ています。






ここで死ぬため、と思っているかもしれませんが、








今、あなたは、死んでいません。









そ、それが我妻さんの芯の強さを語っていると私は思います…！！









最後は絶対諦めずに戦い抜く、









私は、そんな人なんだな、って思えますよ。』

28→←26

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す