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貴方side
奥へ奥へと山中を歩いていると、どこからか焦っている人の味がしてきた。
(『いやまぁ、鬼がいるから焦ってる人もそりゃ居るんだけど。』)
なんとなくその味がする方へ歩いていくと、味が濃くなっていった。
岩陰に誰かいる。でも周りに鬼がいる訳でもないし…何に焦っているんだろう。
『あの…大丈夫です…か……!?!?』
コミュ障を抑えて話しかけに行くと
そこにいたのは
「っ!!…誰だてめぇ。」
(『げ、玄弥〜〜〜〜〜〜〜!!!』)
なんと玄弥くんがいました。まる。
(『とか言ってる場合じゃねぇぇえええ!!!
あ、。』)
そこで気づく。
(『玄弥、口に血が着いてる…
もしかして、もうこの頃から鬼を食べてるの…?』)
次はこちら側が焦っていると、
玄弥「……おい。お前。俺が怖くねぇんか。」
『!!……あ、えと、はい。怖くない、です。
その、食べてるの、って、鬼…ですよね…?』
やばい、つい言ってしまったけど大丈夫か……?
玄弥「!……あぁ。俺には刀の才がねぇからな。呼吸も使えない。こうしなきゃ戦えねぇんだよ。」
怖くないと言ったことに驚いているように、玄弥はそう口にした。
『そ、そうなんですか。』
玄弥「……なんでお前は俺に近寄ってきた。」
玄弥はおもむろに口を開く。
『あ、え、えと、私は生まれつき?味覚がするので…』
そこから玄弥とは少し違う私の味覚について話した。
玄弥「……ハッ…そんないいもん俺にはねぇ。いいよな、お前は呼吸が使えるんだろ?俺には刀どころか武器もねぇ。手ぶらで来たようなもんだ。お前みたいな恵まれたやつにはわからねぇだろうがな。」
人の心に土足で入っていいのか分からないけど…
(『っぁぁぁあああ!!!原作読んでた時に思ってたこと伝えたいっ……!!』)
ここで黙りするほど私は弱くないぞ…!言え!言うんだ!思いを!!
『……あなたは、もう持ってるじゃないですか。
鬼を食べて力をつける。
あなたは、
“そんないいもん持ってねぇ”
と私にいいましたが、私も、
あなたの持ってるその能力を持っておりません…!!』
そうだ、言え。伝えるんだ。
玄弥「…!」
『私にはないもの、他の人が中々持ち合わせていないもの、それをあなたはもっています…!
呼吸が使えないからなんですか、!刀の才がないなら隊士になるのは辞めなきゃいけないんで
すか…!!』
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ひー(プロフ) - マイケルワカメwwすごくツボww (8月2日 9時) (レス) @page1 id: c24c294ffd (このIDを非表示/違反報告)
ミク - 私も、マイケルワカメが面白かったwwww (2021年9月25日 16時) (レス) @page39 id: c0f1b840e0 (このIDを非表示/違反報告)
まーちゃん姫 - 名前のセンスがありまくりですね!尊敬をこえて讃えます。 (2021年1月9日 16時) (レス) id: cabfd4d154 (このIDを非表示/違反報告)
ぴゃさん - 焦ってる味ってどんな味なんだろ…今度友達が焦ってる時食べさせてもらおっ!← (2020年11月7日 14時) (レス) id: e5f52d7032 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - ぽむさん» 本当それなw (2020年6月6日 15時) (レス) id: 30bf734d60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タラの芽 | 作成日時:2020年5月23日 13時