ヒロインの仕事を断れないモブ

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「やっと終わったー！」


長時間座っていたためものすごく腰が痛い。


ふと時計を見ると長い針が1時を指していた。


「もう夜中の1時か...」


空はもう真っ暗になっている。


今頃桃花は寝てるんだろうな


(自分の仕事やらない癖に)


「なんでいつも仕事押しつけているあんなやつがちやほやされるだよ!!!!」


睡眠不足と桃花のストレスで腹が立ってきたAは桃花のデスクに大量のファイルを投げつけた。


Aは普段優しいがストレスが過度にたまると、時々口が悪くなることがある。


「帰るか」


名前は目をこすりながら帰る支度をした。


昼は会社員や赤ちゃんを抱いたお母さんなど様々な人が行き交っている横浜だが夜になると車の音が少しするぐらいだ。


でも夜はポートマフィアがうろうろしているから気を付けないといけない。


「寒いな..早く家に帰ろう」


Aはポケットに手を入れ少し早く歩く。


「うわぁぁぁぁん怖いよぉぉぉぉぉぉ」


(誰かの泣き声？)


声が聞こえた方に行くと4歳ぐらいの小さな女の子がいた。


「迷子になったの？」


Aが少ししゃがみ女の子の目を見る。


「ううん。。。ママが男とどっかに行ったの！」


(母親が何やってんだよ！！)


「じゃあ一緒にお巡りさんのところに行く？」


「でもママが可哀想..」


「ママのことはいいから一緒に行こう？」


「分かった！！」


(意外とすんなり聞いてくれたな....母親はマジで夜中に何やってんだよ！！！)


Aは女の子の手を握り交番に歩き出した。

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