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「また、あの子いじめてんの？」
「うわ……くわばらくわばら、」
「俺を地雷みたいに言うなっ！」
ばしっと叩かれた肩は、若干痛い。
力の加減ができないのは馬鹿っていう証拠。
「美勇人くんには、関係ないよーだ。」
「嫌だよ？俺。
また顕嵐に振られた客の相手するの。」
「…まぁ、そうなったらそうなったで。」
違う。そうなるんだ。
大体、破産して来なくなった客に
声をかけるのは美勇人くん。
美勇人くんはいつも優しいふりして
ちゃっかり儲けてるんだから、狡い。
「…最初は、楽しかったんだけどなぁ」
「みんなそんなもんじゃね。」
「美勇人くんも、そうだった？」
「もちのろーん。
いつからこんな汚くなったんだろうねぇ。」
煙草をふかせる美勇人くんに
八つ当たりで、ちっちゃく体当りしてみた。
すると、美勇人くんは
跳ね返すでもなく、
俺の体を受け止めるだけだった。
優しさが、胸にしみて
苦しくなるのは、俺のせい。
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蘭 - 続きが楽しみです。 (2018年1月21日 21時) (
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作者名：ささら | 作成日時：2018年1月20日 21時
