信じて良いよ (ページ7)

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授業中

奏くんは相変わらず寝ている

そして相変わらず寝顔は可愛い。

だけど成績は良いみたい。羨ましい限りだ。

そんなことを思いながら寝顔を眺めていると

((バチッ))

奏くんがいきなり目を覚まし、しっかり目が合ってしまった。

慌てて教科書に目を戻すがもちろん遅かった。

松井『なぁに？？』

小声で話しかけてくる奏くん

A「な、なんでもない、。」

恥ずかしいので教科書に目をやったまま小声で答える

松井『でも俺のこと見てたでしょ？』

声だけでもわかる、彼は絶対ニヤニヤしている。

A「い、いつも寝てるなって思っただけ、、」

松井『ふーん？俺の寝顔可愛かった？？』

A「え、」

松井『俺のこと見てたAちゃんの顔は可愛かったけどね～』

A「なっ、、、」

可愛いなんて言われて思わず振り向いてしまった

松井『やっとこっち向いてくれた』

ねぇねぇ俺の寝顔可愛かったっしょ？
Aちゃん顔真っ赤だよー

思った通りニヤニヤした顔で一方的に話しかけてくる奏くんに

A「は、恥ずかしいから、やめて、、、」

私の弱々しい声に、奏くんが笑う

((熱い、もう絶対私の顔やばい、、))

先生「こら、松井！うるさいぞ！」

松井『あっ、すみません！笑』

先生「ん？園田なんか顔赤いけど、大丈夫か？
　体調悪いなら保健室行ってこいよ」

A「えっ、あ、その、大丈夫です、、」

先生「そうか、じゃあ次のページの最初のとこ、水野、読んでくれー」

何事もなかったように授業が進む中

私の顔が赤い理由を知っている奏くんだけが横でクスクスと笑っている

A「もうっ………」

私は熱い顔に手を当てながらペンを走らせた