花の色は【wrwrd】 (ページ1)

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両片思い/ut ページ1

※学パロ

Aside

好き。大先生が、好き。

誰もいない教室で鬱の席に座ってそう呟いてみる。
好きなんて言っても相手は困るだけだろう。
どうせ、好きなのは私だけなんだから。

この気持ちが届いて欲しいとも届いて欲しくないとも思ってしまう自分の心が、性格が嫌いだった。

＿＿＿たかが片思い。されど片思い。

大先生の周りにはいつも人がいて、でも私はいつも1人。

大先生の大好きなエビは私は嫌いだ。

大先生の嫌いなピーマンは私は好きだ。

大先生は大勢が好きで私は1人が好き。

大先生はゲームが好きで私は読書が好き。

神様はどれだけ私を絶望させれば気が済むのだろうか。

「好きだなぁ。」

正反対でも好きになってしまったものは仕方がない。

何度も諦めようとして大先生を視界に入れないようにもしたし話しかけられても無視したことですらあった。

それでも諦めきれない。

神様は意地悪だ。

今だって涙が溢れて止まらないじゃないか。

遠くから見える大先生の背中を見ながら、「大先生が今、私のことを考えていたらな。」なんてことを考えていた。

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ut side

好きやなぁ。

みんなで帰る帰り道。

僕はすごい寂しさでいっぱいだった。

最近の僕は友人に話しかけられても上の空でいつもぼーっとしている。

目が合うだけで舞い上がって、嬉しくなって。

僕はいつもヘラヘラと笑っていなきゃ耐えられなかった。

でもAは笑いたい時に笑って怒りたい時に怒る。そんな子だ。

性格なんて正反対なのに。

自分とは違うものを持っているAがどうしようもなく好きで。

でも告白する勇気なんてものは持ち合わせていない。

遠くから見える教室を見ながら、「僕の席にAが座ってくれたらな。」なんてことを考えていた。

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Aside

告白する勇気なんてなくて、。

でも諦めきれなくて。

それがどうしようもなく辛い。

どうしたらあなたにこの気持ちが伝わるのかな。

どうやったら気づいてくれる..？

そう考えて私はベゴニアを買っていくことにした。

この恋に気づいて欲しい。

そう考えながら。