天使な転校生ちゃんの学園生活２ (ページ3)

今日:5 hit、昨日:13 hit、合計:1,118 hit

学園生活４４日目ページ3

お兄ちゃんは私を見るなり少し驚いたような顔をした。だけどすぐに笑ってくれて口を開いた。とても優しい声だった。

ショウマ「癒菜、おいで。」

癒菜「お兄ちゃん！」

私は駆け寄ってお兄ちゃんに抱きついた。
お兄ちゃんは笑いながらそれを受け入れてくれた。るぅとくんと莉犬くんところちゃんはポカンとしていた。兄の美しさにでも見惚れたのだろうか。

ショウマ「大きくなったね。ごめんね、心配かけて。これからはずっと一緒だよ。」

癒菜「うん！」

ショウマ「お友達の方、二人は初めてかな？一人はころんくんだったよね。入っておいで。」

ころん「なんで知って…」

癒菜「言ったでしょ？私とお兄ちゃんは感じ取れるって。」

ショウマ「莉犬くんとるぅとくんはどっちかの方かな？」

癒菜「うん！」

お兄ちゃんにみんなのことを紹介する。
するとお兄ちゃんは嬉しそうにする。
お兄ちゃん、昔は友達もいなかったし私が連れてくるってこともなかったから。誰かと関わりを持つってこと初めてなんだと思う。

るぅと「お兄さんはすごく綺麗な外見をしてますね。」

ショウマ「ショウマでいいよ。同い年だからね？」

莉犬「男でも見惚れる…」

癒菜「莉犬くんそんな趣味が…」

莉犬「違うからね！？惚れたわけじゃないよ！？美しいなって思っただけだからね！？」

確かに私のお兄ちゃんはとても美しい外見をしてる。それに性格だってとても優しい。体が弱くなくて外に出て一緒に生活していたら。
とてもモテてたかもしれないし、もしかしたらモデルのスカウトだって来たかもしれない。
だけど兄の愛好しているものは本なのでどちらにせよ家にいると思う。
男でも惚れるほどの美形男子なのである。

ころん「ショウマくんさ。他にも知ってる人いるの？」

ショウマ「紫色が特徴的なかまそ！が口癖のとても優しいリーダーがななもりくん。で、とても愉快で面白くて関西弁をしゃべるオレンジ色の髪の人がジェルくん。桃色の髪でイケボでゲーマーな人がさとみくんって聞いたかな。」

そう、全部お兄ちゃんが眠っていた時に感じ取って思いを伝えたのだ。だから勉強とかも私が教えていたので結構分かっている。いつ学校に復帰してもいいような感じである。

癒菜「なーくん達は後日連れてくるね！」

ショウマ「うん。癒菜、熱中症に注意してね。」

病室を出て私たちは家に戻ったのだった。