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サボり魔 ページ20

「あ、いたいた大樹、」
「ん〜?なぁに、人が気持ちよく寝てるのに」
「寝てる場合じゃないでしょ、部活!」


私はサッカー部のマネージャーの1人。
部長から、いつもサボっている大樹を探して、呼んでくるように頼まれた。

私は大樹の事が好きだから、部長は私に行かせたんだと思う。

そういう気遣いがまた恥ずかしいんだけどなぁ、?

案の定屋上ですやすやと眠っていた彼。


「サッカー?あぁそう言えば入ってたねそんな部活」
「なにそれ、良いから部活出て!部長怒ってたよ〜」
「睡眠妨害……俺は出ないからね〜?」


私だって大樹の邪魔になることはしたくない

けど、大樹はサッカーがすごくうまいから、部活に出たらすごく活躍する。

なのに出ないのはもったいないと思うんだけど
これ以上彼の邪魔をして嫌われるのは嫌だ。

だけど、ここで引き下がることもできなくて。


「あ、そうだA」
「ん?」



急に名前を呼ばれて、嬉しさのあまり尻尾をブンブンと振る子犬みたいになっていたその時。



「俺のこと好きなんだって?」


何という自意識過剰発言。
だけど、流石。ご名答でございます


なんて、言えるはずがなくて

私は顔を赤くして俯いてしまった。

これじゃ肯定と同じじゃない、何とかして誤魔化さないと。



「え、と、誰情報?」
「部長」
「部長の言うことなんか気にしちゃダメだよ、ほら、部活______」
「言ってくれたら部活行くよ」



いつもは眠たげに少し瞼がかかっている瞳が、私を捕まえて離さない。


興味本位で聞いてるだけならからかわないでよねって、怒鳴りたいのに。


もしかしたら、その、両想いなんかも夢じゃないのかもしれなくて、だから、






「……すき、だから、部活来て……」





ぷしゅーっと湯気が出ているみたいに、全身が熱くなる

よく出来ました、と彼は微笑む



「シュート決めたらキスして。ハイ決定」
「え!?はぁ!?」
「じゃないとやる気でないなぁ」
「わかりましたわかりました!」
「うっわ、かわい。」
「!?」


2人でグラウンドに向かう途中。


「屋上からずっと目で追いかけてた。」
「えっ」
「目だけはいいんだよ、俺。」
「そ、なんだ。えへへ」



大樹も私のことを見てくれてたんだって、凄く嬉しく感じる。

幸せってものを近くに感じた。


「たまにパンツの色当てて遊んでた」
「!?」





サボり魔

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名乗るほどのものである - めっちゃ面白いですね。だいすきで、いっつもみてます! (2018年6月22日 22時) (レス) id: 47d2a3a5e8 (このIDを非表示/違反報告)
ぐーるな - 『卑屈な先輩』がきゅんきゅんしてお気に入りです〜!というか、1話目からきゅんきゅんして…負けましたぁ!! (2017年7月26日 17時) (レス) id: 1b19e65de3 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー - ムードメーカーヤバイです!キュンっとしました! (2017年5月26日 22時) (レス) id: 1f7727a96e (このIDを非表示/違反報告)
雨飴(プロフ) - まさかの1話目で負けました、、、強すぎますよ (2017年5月26日 18時) (レス) id: 91eb9af7ae (このIDを非表示/違反報告)
江戸の兎 - 同じく、優男にやられました(チーン)でも、すごくきゅんと来ました!これからも頑張って下さい! (2017年5月19日 20時) (レス) id: 7c6ad326a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぐらたん。 | 作成日時:2016年2月21日 3時

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