【暗殺教室】暗殺教室出身者が烏野高校に通いはじめました。【ハイキュー!!】

23.地球を救った英雄(ヒーロー) ページ25

Aside


みんなが集まって、バスに乗った。

これは隣誰も来ないパティーン。

仁花ちゃんは清水先輩と座るみたいだし。

私が一番後ろに乗った、ちょうどその時。


「天津！！隣いい？」

そう私に声をかけてきたのは



「日向。...別にいいよ。」

「やった、ありがとな！」

ついさっき仲良くなった日向。

まだ少しだけ怖いけど。

「でも、私あんまり寝てないから寝てるから。ほっといてくれて構わないからね。」

「おう！」

日向が座ると、バスは動き始めた。

みんなはいろんなこと話してるので、ふっ...と窓の外の風景をみる。

まだ明るいとは言えないけど、真っ暗ではない。

ぼんやりしている。


まるで今の私の心みたいに。

ふぅ、とため息をつく。

なんか疲れたな。



風景を見るのに飽き、みんなの会話に耳をすませる。


「東京と言えば！！」

田中先輩が声をあげる。

言えば...？

「地球を救った29人の英雄(ヒーロー)！！」

!？

「…ここで私たちの話くるかー...」

「？...天津、なんか言った？」

「ううん、何でもない」

「...？そっか」

あぶな、バレる所だった



「てか、あれどうなったんだろうな」

「本当すごいよな。化け物を倒すなんて。」

「私達と同い年なんですよね...」

本当すごい...と仁花ちゃん。

嬉しいけど...。

殺せんせーは、化け物なんかじゃない。

ひねくれていたり自分に自信がなかったり。

そんな私達に真正面から向かって来てくれた大切な恩師。

だからこそ。

みんなと一緒に、殺りたかった。

大好きな先生と最後まで一緒に居たかった。



でも。


そんなこと思っても、前の日々は帰って来ない。

そして、みんなの話が中学の話になった頃。


「おやすみなさい...」


嫌な話から耳を背けるように、私は深い眠りについた。

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