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泣き虫な私 ページ7

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あれからいくつも歳を重ね、




私たちは、大人になってまた再会を果たしたのだ。









目の前の桃色の彼は
目が霞んでよく見えないけど、




少し皺が出てきた気がする。









「 · · · · · · ごめん、ごめんね、っ 」









泣く女は嫌い、

いつか、樹くんは京本先輩とそう話していた。






私は泣き虫だ、






そんな私は樹くんにとってさぞかったるい存在だろう。









「 · · · · · · さみぃから、どっか入ろう」








彼は私の涙には触れず、
手を引いて歩き出した。









もう、あの日履いていたお揃いのスニーカーは
履いていなかった。









私の視線に気づいた彼は
もう小さくなって履けないよ、と言って笑った。









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¯¯¯

夏の匂い→←お揃いのスニーカー



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作者名:mii | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2020年5月31日 7時

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