検索窓
今日:10 hit、昨日:2 hit、合計:48,087 hit

お揃いのスニーカー ページ6

¯¯¯









.









母の入院手続きが終わり、
荷物を取りに家に変える。









「 · · · · · · なぁ、A、」









声の先には、
いつの日かお揃いで買ったスニーカーを履いた
樹くんが居た。









「 · · · お母さん、倒れたの、」









彼の、息を呑む音が聞こえた。









1年も待っててくれたうえに、
迎えに来て行けない?


なんだよそれ、
私が樹くんだったらそう思うとおもう。








でも樹くんは、
そっか とただ一言、優しく言って

制服の上に、彼のジャケットを被せて歩き出す。










.









元気でな、









彼は私の家の前でそう言って、
来た道を戻って行った。









あの日から、
大好きだったこの島が







大嫌いな島へと変わった。









.









¯¯¯

泣き虫な私→←夢を見ていた



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (97 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
571人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:mii | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2020年5月31日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。