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「俺ん家来る？」
あの後、俺とAさんは
俺の家に来た。
彼女は、家に来る？と言った俺の言葉を受け入れて、
俺はますます彼女への愛を伝えたくなった。
･
「俺、Aさんのこと、好きです。
良かったら付き合ってください 」
家について、珈琲を出して早々
俺は自分の想いを彼女に伝えた。
いいよ、と言った彼女は
出会ったあの日のような笑顔で答えた。
嬉しくて、俺の想いがやっとふたりのものになったんだって。
Aって呼んでいい？って聞くと、
うん、とまた笑顔で頷くきみ。
俺はこの日
人生初の、恋人ができた。
「ねぇ、タバコ 吸っていい？」
彼女が家にきて長い時間が経った、
タバコの箱をカタカタ鳴らしながら、きみはそう言った。
タバコの匂いは、
きみの声のように、甘かった。
俺はその匂いが嫌いで、
やめて欲しいなぁ、なんて思ったけど。
愛しそうに吸うAを見てると、言えなくて
嫌がる俺に気づいた彼女は
ベランダで吸っていた。
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