嬢と15人の黒服【 SixTONES × Snow Man 】 (ページ24)

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今日も『TWO'S』は賑わっている。

あちらこちらから、

楽しそうな笑い声

シャンパンを開ける音

硝子の鳴る音

毎日のように聞いているこの音も
耳を澄ませて聴いてみれば案外気持ちがいいものだ。

「Aさん、ご指名です」

阿部ちゃんが案内した先の卓には、
あの日以来見ていなかった、森本さんの姿。

今日はスーツじゃなくて、カジュアルな服装。

「森本さん、お久しぶりです～！」

どうも、と頭に手をやり、口元を緩ませる森本さんはやっぱりクマにしか見えない。

「あの · · · 会社やめてきました。」

私が席に着くや否や、森本さんは話し始める。

「山田さんには、Aさんと仲良くなってこい！って言われました · · ·笑」

そう微笑みながら話す森本さんは、何だか楽しそう。

「え、じゃあ、黒服になるってこと？」

そう聞くと、はいと頷く彼。

今日は最高の日だ。
奢りでシャンパン開けちゃうかな、

「ねー、シャンパン持ってきて！金のやつ！」

私は森本さんの歓迎会(少し早いけど)をする為に、
近くにいた京本に告げる。

「Aさんの奢りですか？笑

14卓～、アルマンドゴールド頂きました！」

インカムでコールをする京本は、
色白で女みたい。

のくせして、女ぐせが悪い。

私も何回食われそうになったか · · ·

「ねぇ京本も飲もうよ！」

黒服が勤務中に飲むことは禁止されている。
それを知っている私は、いつもツンケンしている京本がどんな反応をするのか、いじめてやりたくなった。

「 · · · あとでね。その森本くんも連れて店終わったら飲もうよ」

彼は、私と森本さんにしか聞こえない程の声でそう言うと、シャンパンを持ってきた黒服と入れ違いに店の奥に入っていった。

「森本さん、あいつツンケンしてるけど良い奴だから、優しくしてやってね、」

森本さんは、慣れてきたのか
太い眉毛を大きく動かして笑った。

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