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「見回り行ってくるんで」
「ま、待て総悟!...」
俺が呼んでもアイツは止まらなかった。
俺の部屋に入れれば明日には必ず総悟にネタにされる。
蓮見の顔を見ると苦笑いをして俺を見ていた。
「...とにかくだ!!...俺の部屋行くぞ」
「はい」
__________
「お前、その格好じゃ嫌だろ」
「...勿論嫌ですけど」
「風呂入ってこい。着替えは貸してやる」
「え、下着もですか?」
「んなわけねーだろ!下着は我慢してろ」
「ありがとうございます。」
蓮見を風呂まで案内すると、着替えを置いて外で待っておいた。
「...チッ面倒臭ェ」
煙草を吸いながら一服して呟いた。
記憶喪失だけならまだしも、京都の学生で親は蓮見がいなくなったのをいいことに自 殺 ...。
壁にもたれかかり、待っていると近藤さんが通りかかった。
「よぉトシ。例のAちゃんとかいう子は...」
「風呂だ。あんなので歩かれちゃ部屋も汚れちまうしな」
「そんな事言って、風呂は待ってあげてんだな。
トシ、今後のAちゃんの件だが...」
「そうだな...記憶喪失のまま1人で家に返すわけにも行かねぇ。マンションでも借りるか?」
「ここから近ェマンションなんて、とてもあんな可愛い子が住めるような場所じゃねぇよ。」
「それもそうだな...」
近藤さんは顎に手を当て、暫く考えていると思いついたように顔を明るくした。
「屯所に泊めたらどうだ!」
「はぁ!?アイツを!?」
「今晩も止めるんだろ?いいじゃねぇか」
「学校はどうすんだよ、つかこんなむさ苦しい屯所に住むんならマンションに住んでんのと同じだろーが」
「学校は家から通わせたらいいだろうが」
初めて...いや、元々ストーカーや考え方はおかしいと思っていたが...
女子高校生を真選組に住ませるなんて考え、認める訳にはいかねぇ。
「すみません、お待たせしました」
「Aちゃん!初めまして、局長の近藤だ!」
「はい、蓮見Aです。よろしくお願いします。」
2人の自己紹介が終わると、目線が俺へと向いた。
「はぁ...土方十四郎だ。よろしくな」
握手を求め、手を出すと蓮見は少し驚いた顔をした。
「なんだよ」
「あ、いや...お願いします。」
少し顔が赤い蓮見。
それの訳が分からず俺はつい首をかしげた。
それを見て近藤さんは笑っていて、更に訳が分からなくなる。
「飯食いに行くから付いてこい」
「あ、ありがとうございます...」
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唐辛子の民(プロフ) - 雨さん» ありがとうございます! (2018年8月8日 14時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - みゃる猫さん» はい!出来れば甘々にしたいです笑 土方さんにももっと甘えて貰います(`ω´) (2018年8月8日 14時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - 零さん» うわお!!ごめんなさい!! (2018年8月8日 14時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
雨(プロフ) - 続編お願いします!! (2018年8月8日 6時) (レス) id: cd068f5c5f (このIDを非表示/違反報告)
みゃる猫(プロフ) - 続編とても楽しみです!!少しだけ大人になった夢主ちゃんも見れるのかな…?楽しみに待ってます( ー`дー´)キリッ (2018年8月8日 3時) (レス) id: 3492e1957d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唐辛子の民 | 作成日時:2018年4月18日 19時