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まぁ、これはただの俺の勘でしか無いもので。

水上はまだ捕まっていないが、他の官僚達に伝えてもその事件を信じる事は無く、全く進められない。



「...ん?」



周りは傘を差し始めていた。
俺はそれを見て空を見上げると、顔に1粒雨が降る。


____アイツ、傘持ってんのか?



自分の事よりAの事で、俺がアイツに嫌われてもどうにかして守ってやりたくなった。



屯所にいつも通り帰る。
更に強くなる雨に全身を濡らしても、まだ俺はAの事しか考えれず、





「惚れた女なんだ、例外じゃねぇだろ...?」






そんな事まで呟いた。





*









Aside





「んじゃ、バイバーイ」

「また明日〜」




土方さんと喋らず、彼此1週間経とうとしている。

街中で合っても、目を逸らして見て見ぬ振り。
原因は私なのだけれど。



あの夜、私は水上の元へ向かおうとした。



*




「そ、そんな...責めて学校帰りに」
「...いいのかなぁ?」


"真選組"

その言葉で私は水上の手の上で転がされている様な気分だった。

でも、それでいいと思った。


「もし今日こなかったら明日は深夜まで付き合ってもらうよ」

「...失礼します」


電話を切り、早速準備をして屯所をこっそり出ようとする。
でもやっぱり、鬼の副長と言うだけ外の気配はすぐに察知出来るのだろう。



「A、何処行く」

「っ...」


手を掴まれて、逃げられないようになった私は1週間ほど前の事を思い出す。

今にも見えそうな赤色に染まった跡だ。



「離して!!」



土方さんに見られたらどう思うだろうか。
男で遊んでるとでも思われるか。
それとも水上と何かやったと気付かれて嫌われるか



「何処に行くかだけ教え...」



その瞬間だった。
服の袖が微妙にズレて、何個もつけられた跡が見えた。

____もう駄目だ。

そう思った。
土方さんだって大人だし、この意味くらい分かるに違いない。
驚いたのか目を見開いている土方さんは、口にくわえた煙草を落とす。


「...お前」
「離してって言ってるじゃない!!」



私は必死な思いで部屋に戻る。
もう今夜は水上の所へは行けない。
明日は深夜まで付き合わなければいけない。
全て私を救ってくれた真選組の為に

真選組の為に。



「もう、やだ...」



そんな複雑な感情の中、涙を流しそのまま私は寝てしまった。





*


友達と別れたあと、何処へ行くか?
水上の元に行くに決まってる。


「お邪魔します」

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唐辛子の民(プロフ) - 雨さん» ありがとうございます! (2018年8月8日 14時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - みゃる猫さん» はい!出来れば甘々にしたいです笑 土方さんにももっと甘えて貰います(`ω´) (2018年8月8日 14時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - 零さん» うわお!!ごめんなさい!! (2018年8月8日 14時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続編お願いします!! (2018年8月8日 6時) (レス) id: cd068f5c5f (このIDを非表示/違反報告)
みゃる猫(プロフ) - 続編とても楽しみです!!少しだけ大人になった夢主ちゃんも見れるのかな…?楽しみに待ってます( ー`дー´)キリッ (2018年8月8日 3時) (レス) id: 3492e1957d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唐辛子の民 | 作成日時:2018年4月18日 19時

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