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「腹減ってしょーがねーな...」


そう言って山崎さんに肩を持たれて歩いてきた土方さん。
その足には銃弾の後が一つ。



「副長、アンタが勝手に突っ込んじゃうからです」

「つーか誰だ救護班先に帰した奴は...」

「それ以前にみんな帰ってたじゃないですか。」



私は土方さんを見て口を抑えた。



そんな姿、みる事は無いだろうと思っていた




「ひ、土方、さん...」


「ん?A...」



山崎さんが私の近くに来ると土方さんは私の前から手を回し、体重を掛けた。



「飯作ってなかったら切腹させんぞ...?」

「...作ってるに決まってるじゃないですか」




土方さんの笑った声が聞こえて、私も笑顔になる。



不器用だけど、そんな事言ってる私も少し不器用だ。
公務員と学生。保護者と子供。
楽しいけど、叶うはずない恋を私はしてしまった。



「ありがとな、A...。」

「あれ、随分と素直ですね」

「...お前が前よりいい女に見えたからだ」

「なっ...も、ひ、土方さ...ん」

「何恥ずかしがってんだ冗談に決まってんだろ」

「ちぇー」

「んだよちぇーって」

楽しい恋のお話は、まだまだ終わる気配はない様で。





_____________




「やっぱり病院行きですか」


「知らねー所に切り傷があっただけだ」



余程病院が嫌いなのか、土方さんはムスッとしていた。頭には包帯を巻いている。


「でも、なんで土方さんだけ怪我してるんですか?」


「あー...」


土方さんは私の方を水に、窓の外の景色をみつめていた。


「近藤さん達全部終わったと勘違いしてたから俺が1人で乗りこんじまった」

土方さんは頭をくしゃくしゃと掻く。
私はそんな土方さんを見てすこし胸が高鳴った。

「イケメンですね」
「は?」

土方さんは目を細めてこちらを見る。
頭がおかしいのか?と言った顔だ。


「お前なんか変なもんでも飲んだか?」

「いや、何で人を見てイケメンと言ったら駄目なんですか?」

「いや、柄じゃねぇなと思っただけだ」


土方さんはまた窓の外を眺めて言う。


「...それと、お前も俺みたいなのと付き合うんじゃーねぞ」

「なんでです?」


土方さんは少し下を向いた。
そして自分の手を眺める。

「こんな汚れた手で、お前を貰おうなんざ...
まぁ、そんな奴そうそう居ねェがな」

男はちゃんと選べってこった。と土方さんが付け足した。
そして机の上にある煙草を一本取り、火をつける。


「でも、土方さんは優しいじゃないですか」

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唐辛子の民(プロフ) - 雨さん» ありがとうございます! (2018年8月8日 14時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - みゃる猫さん» はい!出来れば甘々にしたいです笑 土方さんにももっと甘えて貰います(`ω´) (2018年8月8日 14時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - 零さん» うわお!!ごめんなさい!! (2018年8月8日 14時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続編お願いします!! (2018年8月8日 6時) (レス) id: cd068f5c5f (このIDを非表示/違反報告)
みゃる猫(プロフ) - 続編とても楽しみです!!少しだけ大人になった夢主ちゃんも見れるのかな…?楽しみに待ってます( ー`дー´)キリッ (2018年8月8日 3時) (レス) id: 3492e1957d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唐辛子の民 | 作成日時:2018年4月18日 19時

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