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「いらっしゃい、なんだい?今日は2人かい」
「多くで来て欲しかったんですか?」
「そりゃもちろん、儲かるしな」
そう言って、談笑をしながら注文していた品を待った。ここの店には土方君が道場に来る前から通っていた。
「ハイお待ち、あぁ、あとこれもな」
そう言って店長が差し出したのは、薄い黄色と赤のキャップの物。
「おう、ありがとう」
「...マヨネーズは...」
「あ?なんか言ったか?」
「...マヨネーズはぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「うおっ!?なんだよ!?」
私はマヨネーズから目が離れなかった。
自分で言うのも何だが...私は極度のマヨラーと言っても過言では無い。
道場ではマヨネーズはかけないようにしているのだけれど、外食は別だ。
「私のもんじゃぁぁぁぁぁぁいいいいい!!!」
「おまっ、もう1個貰ったらいいだろーが!!」
「うるせぇぇぇぇぇぇ」
*
「ん〜美味しい」
「お前にこんなにイラついたの喧嘩した時以来だわ」
私は土方君を無視してマヨ蕎麦をすすった。
店はマヨネーズが私の分(土方君の分)で切れてしまったみたいで、土方君はただの蕎麦を食べていた。
「ご馳走様でした。」
「...ごちそーさん」
彼は不機嫌だった。ムスッとして下を向いていた。
私は呆れて土方君に言った。
「やだなぁ、マヨネーズだけで...」
「それはこっちのセリフだ!!確かにマヨネーズは森羅万象何にでも合うオールマイティアイテムなのは認めるが俺を殴ってまで取る必要は無ェだろうが!!」
「とにかく、早く帰ろう?」
「とにかくじゃねぇ!...ったく腹立つな」
店を出ると、外には小雨が降っていた。
風が強く吹いていて、とにかく寒かった。
「早く帰るぞ」
「うん」
いつもより早く、早歩きで帰った。
*
「お?お前が土方か?」
「...懲りねぇな、お前らも」
「隣にいるのは誰だよ、女でも出来たのか?」
「テメェらには関係ねェだろ」
土方君とはあまり喋らず帰っていた。
あと少し歩けば道場に着くというのに、よりによってゴロツキに絡まれた。
どうやら相手は土方君に負けた人達らしい。
そして、冒頭に至る。
「確かに、関係ねぇな...俺らはお前を潰しに来たんだ」
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作者名:唐辛子の民 | 作成日時:2018年4月8日 19時