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三 ページ3
「今は用事があって...ごめんね」
自分の声が震えているのがわかった。
すると土方君は不思議そうな顔をする。
いきなり、隣の部屋からバタン!と音が鳴った。
反射的に目を閉じると、涙が流れた。
あぁ、またやってしまった。
土方君がどんな表情をするか見るのが怖くて、その後目を開けられなかった。
土方君の足音がして、こちらへ来ているのがわかる。
「面倒でしょ...?帰って、いいから...」
土方君が居るだけで安心してしまう。
涙の流れる量は増すばかりだった。
「溜め込み過ぎんなよ」
そう言って土方君は部屋から出た。
早く去って欲しいと願ったものの、やはり去ってしまっては寂しい気持ちになった。
今日は酷く運がないなと感じた。
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作者名:唐辛子の民 | 作成日時:2018年4月8日 19時