三十四 ページ42
近藤side
寝る準備をしていたらAちゃんが来た。
「さっき言ってたのってなんだったんですか?」
さっき、と言えば昼食の事だろう。
トシに耳打ちして話していた時の事だ。
「そうです...気になって夜も眠れません」
「いやまだ寝てないでしょ
んー言っていいのやら...」
「そんな大事なことなんですか?」
トシも居ないし、きっとAちゃんも聞いた事はトシには言わないだろうし。
_______
「おい、耳かしてみろ」
「なんだよ」
「夫婦みてぇだな」
「夫婦?」
「ラブラブだなって事」
「はぁ?」
「トシは実際Aちゃんの事好きだろ?」
「ちっ、ちげぇよ!!!」
_______
「ふっ、夫婦!?!?!?!?!?!?!?」
「ていうか実際Aちゃんはトシのこと好きだろ?」
「えええええええ!?!?!?なんで知ってるんですか!?!?」
「Aちゃんパニクって頭回ってねぇよ...」
落ち着けと言っているとトシの声がした。
...今のは流石に聞かれてないだろう。
「おい近藤さん、言ってねぇだろうな!?」
「い、言ってねぇよ?なぁAちゃん」
「いいいい言ってないよ夫婦みたいだとかラブラブだとか全然聞いてない!!!なに夫婦って!?どうやったら夫婦になるの!?教えて土方君!?!?」
「あー...」
「言ってんじゃねぇか...」
トシは顔を赤くしてため息をついて座り込んだ。
「言うなって言ったろーが...」
「すまんな...」
そう言って笑ってもトシはあまり怒らなかった。
根は優しいんだが...それをどうして表にだそうとしないのか。
不器用だな...
「っ、そういやアンタ全部言ったのか!?」
「え?全部...」
Aちゃんが混乱しているあいだにトシが耳打ちをした。
「俺がAの事...好きだとかそーゆーことだよ」
「言ってねぇよ!!」
言うわけねーじゃん!!
そこまで酷くねぇ俺!!
信頼失った!?
「A、もう眠いし寝んぞ俺は」
「私も寝る」
「落ち着いたみてぇだけど口ずっと空いてんぞ」
「開けてんのよ」
「そーかよ」
やっぱりこんなの見てたらにやけるよね?
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唐辛子の民(プロフ) - 愛音さん» ありがとうございます! (2018年2月25日 23時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
愛音(プロフ) - 唐辛子の民さん» まさかそこまで言って頂けるとは…。とても嬉しいです!ありがとうございます。これからも見に来ますね。陰ながら応援してます! (2018年2月25日 22時) (レス) id: 8d78b160ba (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - 愛音さん» まっ、まさかっ!?あの愛音様!?いつも見させていただいてます!こんな方に見ていただけるなんて何たる光栄!ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2018年2月25日 22時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - まかろんさん» いやもう私もなんでこんなに伸びてるのかわかりませんよ。w多分私は神でも天才でも無いです。なんかこんなに褒めていただくと照れますね。w楽しんでいただき何よりです!更新がんばります!よろしくお願いします! (2018年2月25日 17時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - 後れ馳せながら読ませていただきました。あなた様は天才ですか、神ですか、どっちですか。あ、秀才なんですかね。なんでこんな面白い小説書けるんですか、その文才分けてください。神は1人に二物も与えるんですね。楽しみにしてるので更新頑張って下さい! (2018年2月25日 15時) (レス) id: 8aa890658c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唐辛子の民 | 作成日時:2018年2月24日 5時