逢いたいが情、見たいが病。【土方十四郎】

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「ちょっと、ホンマええ加減にせんと...」



「ごめんごめん、もう解決したんだしいいでしょう？」



「よくないわ！誘拐犯と勘違いされてんからな！？」




莉香からお説教されてます。

どうやら総悟くんを迎えに行かずに、ミツバさんが道場に迎えに行った所総悟くんは居らず...
道場のみんなも誘拐と勘違いしたらしい。
私は寝てたから気づかなかったんだけども。





「ホンマ...次から気ぃつけえや？」



「はいはい、わかったよ」



莉香はため息をつくともう1度私に目を移す。


「...んで」



「？」



「一緒に仲良くおねんねしてたらしいけど」



「...あ」




そこから莉香の尋問が始まりました。





「ねぇ、ヤったのか！？ヤったのか！」



「言い方やめて。何もやってないわ」



「うっそだぁ！ほれ、団子やるから全部話せ」



「団子は貰うけどほんとに何も無いから」



「えーほんと？団子返せ」



「...何も無いよ。あ、これ新作の団子？」



「今の間は何よ。新作。うめぇだろ？」




何も無かったといえば嘘になる。
でも彼はきっと意識してやってたわけじゃないし、
少しドキッとしたなんていえば彼に失礼かもしれない...。




((でもまぁ、悪くねぇか...))



「っ...」



「おい、顔真っ赤だよ〜？私に土方君取られたくなきゃ...



話せー！」




「わっ！！」





莉香は私をくすぐり始めた。
お店だというのに飛び掛ってきた。

本当に莉香は行動が予想できない。



「おい、どした！？昨日なにヤったんだよ？おい、こんにゃろー！」


「ちょっ、やめてよ！うっ、うはっあぁもう話すってば！」


「はよ話さんかい」




くすぐりを辞め、私の乱れた服を直しながら言った。


「な、なんかね？看病してあげてたら...その、抱きしめられたってか抱き寄せられたってか…ってうわ！」


そしてまた私を抱きしめる。
ほんとに騒がしい人だと思う。


「よーやったぞ！A！」

「う、うん...」


ようやく話したと思ったら大急ぎで調理場に戻り、赤飯を持ってきた。



「んで、妊娠したの？」



「ほんとアンタ殴るよ」

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