反 抗 期 少 女 と 警 察 の お 話 。【土方十四郎】

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「しょうがねェな…」

そう言ってうどんを啜る土方さん。

「味無ェ」
「あります」

マヨネーズ中毒だ。怖い。

「A〜」

「由真、一緒に食べる？」

「あー…ちょっと彼に聞いてくる」

「…うん」


本当に、由真だから許すよ。
他だったら許さない。一緒に食べさせない。
そう言ってるけど私も実の所はカップル…というか
公に公開出来ないからうずうずするというか。

「非リアが僻んでまさァ、旦那」

「俺に降るなクソガキ
この学食のパフェ美味ェな」

「マジで総悟なんて来なけりゃ…」

「俺が行きたくて行くと思うかィ？
近藤さんに無理矢理連れてこられたんでィ」

「はいはいそりゃどーも」


「A〜、OKだってさ」

「あれま、優しいね。高校最後の体育祭だよ？私なら行かせないわ」

「まぁ卒業しても一緒に居るし」

「…そうですよね、ごめんなさい」

「ん？何怒ってんの？」

「怒ってない！」


謎の怒ってる、怒ってないの会話を続けていると銀さんがため息をつく。

「いいじゃねーかお前にはこのマヨ」
「殺しますよ」

「えっ、Aって副長さんのコレじゃないの？」


由真は小指を立てて私をキョトンと見つめた。

「ぶーーっ！！」
「ぶーーっ！！」

私と土方さんは同時にうどんを吹く。
総悟が汚ェ、とか言うけど知らない。
今はそんなことより…


「なななななんで」

「え？いや距離感で分かるでしょ
隊長さんとは距離置いてる様に見えるし
そこの天パさんには毒舌なのに副長さんだけ優しくて目キラキラしてるし」

「うう…由真〜内緒だかんね…マジで…」

「アンタの弱み握れて嬉しいよ」


銀さんは食べ終わったパフェのスプーンを咥えて由真に言った。

「ストーップ！！俺は天パさんじゃねェ」

「それ天パじゃないんすか？」

「オシャレパーマだよ」

「あ、失礼しました
じゃあなんとお呼びすれば？オシャレパーマさん？」

「坂田銀時だ、銀さんか銀ちゃんか好きなので呼べ」

「銀時さんで」

「それでいい、後俺を二度と天パと呼ぶな」

「了解、ならついでに副長さんと隊長さんも」

「土方」

「沖田総悟でさァ」

「土方さんは下の名前で呼ばせないつもりですね。分かりますよ。
隊長さんは同い年ですよね？なら総悟くんで」

「由真フレンドリーすぎじゃない」

「Aと一緒に居るんならこれくらいないと」

「どんだけ私は世話焼きと思われてんの？」


全員が食べ終わると、暫く談笑した。
総悟と由真は何だか気が合う様だった。

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