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「おーいA〜」
総悟のだるそうな声が客席から聞こえた。
入場門の通り道に客席を通るのでそれで待っていたのだろう。
「何よ」
「負けたら俺がしっかりとビデオ化してやるぜィ」
「ふざけんなクソガキ」
「土方さんも応援してるぜィ、頑張れー」
「いや、こっから土方さん見えるけどアレだよね
学校内禁煙でイライラしてるよねアレ」
私が見る先には貧乏揺すりをする土方さんとそれを苦笑いで対応する近藤さんだ。
_____だが、それだけでは無い。
「おい」
「何でィ」
「なんで天パがいんの」
「そりゃ世の中に天パなんて腐る程いるぜ」
「そう、その腐った天パが土方さんの横に居るんだけど」
「旦那なら着いて来たんでィ。俺らが向かってる時にたまたま会ったんでィ」
「何それ舐めてんの?馬鹿なの?」
「A!!早くせんと始まるよ!!」
「はいよ!!」
私は入場門に走った。
「き、気合い入れてこ〜…」
何故かっ掛け声担当の私。
「聞こえないA!!もっと大きい声で!」
後ろから聞こえる女子の声。
そして横から聞こえる
「聞こえねーんでィA〜もっと声出せや〜」
「チッ…」
私は最大級と言っていい程声を振り絞った。
「だァァァァァァァァァァァ!!!!おいコラクソアマ共ォォォォォォォ!!!
てめェら負けたら全員切腹だコノヤロォォォォォォォ!!!」
「それはただの悪口」
「ま〜…Aらしいんじゃない…?」
「男子ドン引きだけどね」
「返事!!恥ずかしいからはよ!!」
おー!と言う女子の少し可愛らしい返事でスタートの合図が鳴らされた。
「さぁ、3年Z組の蓮見さんの猛烈な掛け声がグラウンドに響きました」
「うっ」
相手もなかなか手強くて、一番前の私から見てみると、相手の一番前の柔道部の女子が怖い。
顔も勿論怖いし筋肉がゴツい。
「アンタ顔怖いよ」
「そっちこそ」
「だァァァ!!早く決着つけて!!私が死ぬ!!」
そう鈍い声で言ったのは宇留川。
ざまぁみろと内心思ったが、1人でもいなくなれば戦力的に不味い。
「由真ァァァァァァ!!!!」
「A!!!!!!」
「○ュージョン!!ハッ!!」
「只今の勝負、勝利、赤チームZ組」
「Fuuuuuuuuuuuuuuu!!!!!」
「馬鹿うるさいよ」
無事に勝利した棒引き。
○ュージョンは別に○ラゴンボールとかじゃない。
パクリじゃない。
「パクリだろどう考えても」
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唐辛子の民(プロフ) - な、な、なんと...全て読んでくださるなど天使ですか、神ですか?あ、仏ですか。了解しました。応援ありがとございますゥゥゥゥ!!頑張りやすゥゥゥゥ!!! (2018年8月21日 3時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
こくろん(プロフ) - 初めて唐辛子の民さんの作品を読みました!もう面白くって作品全て読んじゃいましたw応援してます!頑張ってください! (2018年8月20日 17時) (レス) id: 0640f47a0f (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - カラ松ガールさん» 愛してます。ありがとうございます。嫉妬系大好きでございます。リクエストありがとうございます!では、早速作成してきます! (2018年8月16日 23時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール - 過激ですかね。。。すいません。 (2018年8月16日 23時) (レス) id: 146ccfef01 (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール - 土方さんが夢主の部屋に入った時、夢主が床どんされてる状況を見て嫉妬してしまう土方さんがみたいです! (2018年8月16日 23時) (レス) id: 146ccfef01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唐辛子の民 | 作成日時:2018年8月12日 23時