反 抗 期 少 女 と 警 察 の お 話 。【土方十四郎】

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「私は今まであんたに反感食らうことされてきた記憶しかない」

「被害妄想も程々にしときなせェ、大人しくしねェとまた殺されるぜィ、俺じゃなく雌豚共に」


すると土方さんが総悟を軽く蹴飛ばす。

「早く入れ詰まってんだよ」

「痛ェな、この俺のイケてるフェイスを怪我させるつもりですかィ？
俺のファンが怒りまさァ」

「ナルシストかてめェは、ここに居る時位静かにしろ」

「そうだそうだ、死んじまえ総悟」

すると隣の由真が気まずそうに私に話しかける。

「A〜、そろそろ辞めんとヤバい。
主に宇留川周辺の目が」

「宇留川、これは全て冗談だ」

「私の沖田様と土方様に…なんて言う口の聞き方を」


本当に面倒臭い。
総悟は別にいいけど土方さんは私のですから。



「総悟は知らんが土方さんは私のものですから」

「酷いなァ、俺も仲間にいれてくだせェ。」


そんな話をグダグダとしていると担任すんなり教室に入ってくる。

「あ、きりーつ」

日直だったと思い出し号令を掛ける。

「気をつけーい」

「れーい」

みんなが例をして席に座ると、私も座る。
総悟も流石に静かになり、教室の入口からは高校の参観とは思えない程人が入ってくる。

参観と言えば普通はHRでなんかするとか、そんなのだろうけど生憎担任が数学担当で数学になった。


「蓮見さん、宇留川さん、1番と2番をお願いします」

「殺す(ﾎﾞｿｯ)」


なんで宇留川と？
なんで私？

そんな疑問を抱いて私は黒板に向かった。
せめて答えを出させてから当ててほしい。

「ん〜わっかんね…これでいいか」

性悪女と来たら、なんでまた運良く頭がいいのかね。

「ニヤニヤすんなクソアマ」

そういうが、宇留川はまだニヤニヤしたままだ。
席に戻ると由真が私に話しかける

「間違ってるけど」

「oh」


「中一の問題なんだけれど…少しいやらしい出し方したかしら…？」

担任はドSなのか。
私を参観の中恥をかかせるのか。
総悟か？生まれ変わりか？


「…土方さん」


肩をぷるぷると震わせる土方さん。
理由は分かる、私があんな簡単な問題間違えたから笑ってるんだ。分かるよ、分かるよ！


「お前…あんな…ふっ」

「俺でも分かりまさァ…」


二人揃って笑うなんて酷い。
やっぱ帰ってもらえば良かったよ。


「これ、笑うな」


そんな中2人の頭を叩くのは近藤さん。
静かにしてればまだ目立っていないのだけれど、刀を差して黒い制服でうるさいって少々目立つものなのだ。

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