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「おい、もうちょい音下げれねェのか?」
「トシも好きかYEAH」
「音下げろっつってんだよ!!」
「HIPHOP大っ嫌いなんだよ…」
俺は音を下げると、言い返すテツに説教を喰らわせた。
「__壁は何も変わらねぇからだ。
乗り越えるならテメェが変わるしかねェ」
「si!俺の生き方は俺が決める、誰にも文句は言わせねぇYO!」
「おい!いい加減にしろ!止めろ!車止めろ!」
そんな会話をしてるってのに、相変わらずカタコトの黒人と喧嘩をしているA。
時々黒人の分からない日本語を丁寧に説明していて、よく飽きないなと思いながらもイラつきは増すばかり。
吸っていたタバコの灰を灰皿に捨てて、再び煙を吸う。
するとテツが窓を開け出した。
「ようよう兄ちゃん!何こっち見てんだYO!文句あんのかYO!」
「おい!やめねーか…!」
「言っとくけど、コッチ警察!お宅警察!豚箱警告!YEAH」
「え?あ、何?なんて?」
聞き覚えのあるだらしない声、間抜け面。
万事屋だ。
「やばいテツアイツはヤバい、今までの甘い壁とは違うから!腐ったヌルヌルの壁だから!!」
そんな忠告も無視してテツはノリノリで続ける。
「よく聞けYO!こっち警察!お宅警察!豚箱警告!YEAH」
「いやそこらへんは聞こえてたよ。警告の後」
「YEAH」
「え?いえーす?」
「YEAH」
「いや1番どうでもいいとこだけど!!」
すると万事屋は車に上半身だけ乗り込み、スピーカーを木刀で潰す。
「ちょっとうるさくて聞こえない」
「ノーーット!!!fuck!」
「あぁ!?はっくっつったな!?誰がハァックだコノヤロー!」
すると黒人が車から降り、自動的にAも降りる。
「んだよ!逃げる気かオラ!あぁ!?こっち向けよ!タッテンジャネェノ!?」
「お、A。ちょっとそこどいとけ」
「え、あ、はい。」
「…誰がファッションリーダーだ!!」
そう叫ぶと万事屋は窓ガラスを蹴りながら、ファッションリーダー位分かるさ、と言う。ビートなんちゃらのモノマネっぽいが、あまり触れないでおく。
「いや全然分かってねーし!おい!辞めろテメェらこんな公道の真ん中で!」
「そうだそうだー。腐れ天パなんて死んじまえ」
「っせぇ!マジでこいつだけは許せねぇマジファッキン天パ!」
「腐れ天パ」
「誰がファッションパーマだ!確かにオシャレなパーマだけれども!!」
「そこまで」
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唐辛子の民(プロフ) - な、な、なんと...全て読んでくださるなど天使ですか、神ですか?あ、仏ですか。了解しました。応援ありがとございますゥゥゥゥ!!頑張りやすゥゥゥゥ!!! (2018年8月21日 3時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
こくろん(プロフ) - 初めて唐辛子の民さんの作品を読みました!もう面白くって作品全て読んじゃいましたw応援してます!頑張ってください! (2018年8月20日 17時) (レス) id: 0640f47a0f (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - カラ松ガールさん» 愛してます。ありがとうございます。嫉妬系大好きでございます。リクエストありがとうございます!では、早速作成してきます! (2018年8月16日 23時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール - 過激ですかね。。。すいません。 (2018年8月16日 23時) (レス) id: 146ccfef01 (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール - 土方さんが夢主の部屋に入った時、夢主が床どんされてる状況を見て嫉妬してしまう土方さんがみたいです! (2018年8月16日 23時) (レス) id: 146ccfef01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唐辛子の民 | 作成日時:2018年8月12日 23時