小塚の妹と黒木の彼女【黒木貴和】

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黒木「工場については前に言った事を調べた。ゴミの量が極端に少ない理由はこれ」
そこで1枚の写真を皆に見えるように机の真ん中に置いた。その写真はこの前、私の部屋で撮っていたものだった
若武「廃棄物処理法だ。第１６条の規定に違反して、廃棄物を捨てた者を、５年以下の懲役若しくは１０００万円以下の罰金に処し、又はこれを併科すると定められてる。不法投棄は立派な犯罪だ！」
若武さんの目が異様に輝いて見えるのは気のせい？？
美門「それと、Aちゃんとアーヤに確認なんだけど、あの時中から出てきた人はゴミ袋の中身を出してたんだよね？」
彩「そうだよ。丁度、その写真の所。あ、ほらこのゴミ袋の隣の山になってるのがそれだよ」
美門「中身を出してるのと出してないのとの違いってなんでしょ？」
確かに、どちらかに統一すればいいのに
若武「その謎は俺達が解明してやる！七鬼、頼んだぞ」
七鬼「分かった。工場の社長、堤氏について分かったことは、凄い節約家だって事。ずっと曖昧だったけど今の話を聞いて確信したよ。今回のこの事件は堤氏の節約家な所が行き過ぎた犯罪だ」
節約家が犯罪？なんでだろう？？？
七鬼「節約家って事は、簡単に言えばお金をいかに使わないかって事。悪く言えば『ケチ』、お金を貯める事しか頭にない人もいる。堤氏はいわゆるそういう人間なんだ。お金を使わずに貯める、つまり会社の利益を増やすんだ。その為にやった事が生ゴミの不法投棄。規定の処理方法にもお金はかかるそれを最低限に抑えてるんだ。ゴミ袋をひっくり返してたのはきっと、ゴミ袋の再利用目的。ゴミ袋を買うのにもお金がかかるからね。ゴミ袋が無くなると人気のない所に纏めてゴミを捨ててるんだ。その捨ててる所を2人は丁度目撃したんだよ。生ゴミはハエとかそれこそGとかが分解してくれるからね。でも環境汚染になるから不法投棄は犯罪になる。…って感じでいいの？」
七鬼さんは話終えると、若武さんの方を向いた
若武「ああ、充分だ。最後に小塚、ヤツの分析の結果はどうだ？」
小塚「ヤツらはそこの工場から来てる可能性が高いね。糞を採取したり、解剖して胃袋の中見たりしたけど、どれも成分や物質が同じだった。あそこにある生ゴミかアレを主食としてる虫を捕まえて分析すればきっと一致するよ」
『虫を外から家の中にわざわざ連れ込まないで！！』
上杉「小塚、あそこの生ゴミ持ち帰るなよ…？？」

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